懸賞金プログラムによる生成AIの社会実装促進
経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、今年度、懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」を実施しています。このプログラムの目的は、生成AIサービスによる社会課題解決が望まれるテーマに基づき、開発・検証された生成AIアプリケーションを審査し、成果に応じた懸賞金を授与することを通じて、様々な地域や業種における企業等による生成AIの社会実装を促進することにあります。
 
3つのテーマ
GENIAC-PRIZEは、以下の3つの領域(テーマ)に分かれています。
領域①:国産基盤モデル等を活用した社会課題解決AIエージェント開発
この領域は、日本国内で顕在化している労働者不足や後継者不足といった社会課題の解決、および業務の生産性向上を目的としています。特に生成AIによる経済インパクトが大きく期待される以下の2つのテーマが公募されます。
• I. 製造業の暗黙知の形式知化: 熟練工の暗黙知を形式知に変換し、技術伝承や生産性向上を目指します。
• II. カスタマーサポートの生産性向上: 企業内データの学習等によって生成AIのさらなる活用を図ります。
領域②:官公庁等における審査業務等の効率化に資する生成AI開発
この領域は、官公庁のニーズとAI開発者のシーズをすり合わせ、官公庁へのAI導入に繋がる契機を作ることを目的としています。AI実装により、職員の生産性向上や国民への行政サービスの充実化、そしてベンダー側の公共部門への参入障壁低減が期待されています。具体的な業務として特許審査をモデルとし、情報探索などを効率化するAIが開発され、その性能が審査されます。また、開発コストや運用コストを抑え、多くの官公庁へのAI導入ハードルを低減する「横展開性がある技術」も募集されます。
領域③:生成AIの安全性確保に向けたリスク探索及びリスク低減技術の開発(安全性)
この領域は、生成AIの安全性に関わるリスクを特定しつつ、リスクを低減する技術開発を促進することで、生成AIの社会全体における利活用の促進に繋げることが目的です。リスクの特定と対策技術(リスク低減技術)をセットで提案し、評価手法の妥当性や波及効果が審査されます。
なぜ懸賞金プログラムなのか?
日本では、研究開発支援は補助金事業(実施した事業に対して資金援助する)方法が多く用いられています。一方、今回懸賞金活用型プロジェクト(プライズ方式)が採用されている背景としては、「成果の獲得」により焦点を当てているためと推測されます。
補助金が開発コストやプロセスを支援する「活動への支援」であるのに対し、懸賞金はいわば「成功報酬」の形で、設定された目標を達成した具体的な成果物に対してのみ支払われます。この方式の利点としては、次のように考えられます。
1.成果志向性の強化: 参加者は成功報酬を目指すため、単なる開発完了ではなく、社会実装可能な高性能ソリューションの創出に強くコミットする。

2.競争とイノベーションの促進: 複数の参加者が競い合うことで、特に技術進化の速い生成AI分野で、より革新的で質の高い成果が短期間で生まれる。

.公的資金の効率化: 開発リスクは参加者が負い、国やNEDOは成功した成果に対してのみ対価を支払うため、公的資金を確実に成果が出たソリューションの導入促進に集中させることができる。

4.実用化の促進: 応募には実証が求められ、審査基準には実用性が含まれるため、事業化・社会実装に直結するアプリケーション開発が促される。
<参考URL>
経済産業省商務情報政策局、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
「GENIACーPRIZE(NEDO懸賞金活用型プログラム)の概要」 詳しくはこちら→
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