〇課題としての生成AI:電力需要の急増
一方で、GX2040ビジョンは生成AIの普及がもたらす電力消費の急増を深刻な課題として明確に認識しています。
・データセンターの電力問題: 生成AIの利用拡大に伴い、データセンターの電力消費量が爆発的に増加することが見込まれています。このままでは、電力需給が逼迫し、脱炭素化の足かせになりかねません。
・エネルギー政策と産業立地政策の連携: この課題に対応するため、ビジョンではエネルギー政策と産業立地政策を一体で進める方針を打ち出しています。具体的には、再生可能エネルギーが豊富な北海道や九州のような地域にデータセンターを誘致・集積させることで、クリーンな電力でAIの需要を賄うことを目指しています。
GXの推進に向けて、生成AIの有効性を認めて最大限活用することはもちろんですが、エネルギー消費という大きな副作用を戦略的に管理していく必要があります。海外のテック大手が、長年再生エネルギーの活用に積極的に取り組んできたという事実もしっかり認識すべきでしょう。