11月は「テレワーク月間」
皆さん、毎年11月が「テレワーク月間」となっていることをご存知でしょうか?
テレワーク月間は、2015年(平成27年)に始まりました。政府(総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省)と、産業界・学識経験者で構成される「テレワーク推進フォーラム」が主導して設定したもので、政府が推進する「働き方改革」の一環として、テレワークの認知度向上と導入促進を図ることを目的としています。
 
2015年にテレワーク月間が開始されたものの、2010年代後半の普及は非常に緩やかでした。多くの企業、特に中小企業では「制度が整っていない」「情報セキュリティが不安」「対面でないと業務が進まない」といった理由で導入が限定的でした。国土交通省の調査では、2019年(令和元年)時点での雇用型テレワーカー(企業などに雇われてテレワークを行う人)の割合は14.8%で、テレワーク月間開始直後の2016年(平成28年)と比較しても1.5%の上昇に留まっていました。
 
普及の転機は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックです。緊急事態宣言の発令もあり、政府は感染拡大防止と経済活動の両立のため、テレワークを強力に推進しました。それまでテレワークに消極的だった企業でも、オンライン会議システムやクラウドサービスの導入に踏み切り、普及が進みました。 国土交通省の調査では、全国のテレワーク実施率は2021年(令和3年)に27.0%とピークに達しています。特に東京都心部では50%を超える高い実施率を記録しました。その後、テレワーク実施率は緩やかな減少傾向がみられています。
テレワークを巡る直近の動向は?
1. 「ハイブリッドワーク」の主流化
パンデミック初期のフルリモートや、その後のフル出社への回帰といった両極端ではなく、出社とテレワークを組み合わせる「ハイブリッドワーク」が主流となりつつあります。週に数回出社する形態を「働き方の選択肢」の一つとして制度化し、定着させる企業が増えています。

2. 普及の「二極化」の鮮明化
テレワークの実施状況は、企業属性や地域によって明確な差が生じています。首都圏やIT・情報通信業では高い水準で定着している反面、地方、中小企業、製造業や対面サービス業などでは普及が伸び悩んでおり、導入できる企業・業種とそうでない企業・業種との格差が鮮明になっています。

3. 課題の再評価と運用の最適化
数年間の運用を経て、メリットとデメリットが明確に評価されています。
企業側の課題: 最大の課題は「社内コミュニケーションの希薄化」です。雑談や非公式な情報共有が減ることへの懸念や、「新人・若手の育成(OJT)の難しさ」も、出社回帰を促す要因となっています。
 
こうした状況を踏まえると、今後の焦点は「テレワークを導入するか否か」から、「いかに生産性と従業員満足度を両立させる形で運用するか」に移っているようです。各企業が自社の業態に合わせ、最適なバランスを模索する調整局面が続いているといえそうです。
<参考URL>
総務省ホームページ「テレワーク月間」 詳しくはこちら→
国土交通省「令和6年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果- 」 詳しくはこちら→
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