年末年始のビジネス雑誌・新聞では、新しい年の展望について特集されるのが恒例となっています。今年も、そうした特集記事から、気になるビジネスのキーワードをピックアップしていきます。
若年層を指す用語として、これまでよく聞かれてきた「Z世代」に加えて、「α(アルファ)世代)」という言葉が聞かれるようになってきました。
この呼称は、オーストラリアの人口統計学者であるマーク・マクリンドル(Mark McCrindle)によって提唱されました。おおむね、
α世代:2010年頃〜2024年頃生まれ
Z世代:1990年代後半〜2010年頃生まれ
を指して使われています。
マクリンドル氏によると、世代の呼称にアルファベットのX、Y、Zが使われてきたが、次の世代は「AAやZ2といった延長線ではない」新しい世界観の最初の世代 という認識で、ギリシャ文字の最初の文字であるαを選んだといいます。マクリンドル氏やOECDのレポートでは、この「新しい世界観」の背景(前提条件)として、
・生まれた時点で、
スマートフォンが普及済みである
SNSが社会インフラとなっている
AI・アルゴリズムが日常に組み込まれている
・パンデミック、気候変動、地政学リスクが「前提条件」となっている点
といった点が指摘されています。
直近においてα世代が注目されている背景には、これからこの世代が社会において「消費者」としての存在感を増してくる、というマーケティング的な側面もあると思われます。一方、生まれながらのデジタルネイティブであるα世代が、アルファベットで括られた世代にはできなかったイノベーションや社会変革を起こすポテンシャルを持っている存在として位置づけ、期待することもできるかと思います。この世代が臆することなく能力を発揮できる社会を形作っていくことが、上の世代に課せられているのではないでしょうか。 |