AI基本計画
9月12日、人工知能(AI)の開発や活用方針を議論する政府の「AI戦略本部」の初会合が開かれました。年内の決定を目指す「AI基本計画」の骨子が提示されています。
このメルマガでも紹介してきたように、AIの活用は国内でも進んでいますが、国際的に見ると他の主要国に遅れをとっている現状を打破し、「AIを使わない」ことによる最大のリスクを回避するため、「世界で最もAIを開発・活用しやすい国」を目指す国家戦略を策定するとしています。
ビジネスにおけるAI利活用に関しては、セキュリティ面でのリスクを過大評価することで取り組みが遅れている側面があると思われます。従って、まず使ってみる、というマインドセットを醸成できるよう、リスク対応とのセットで推進することには妥当性を感じます。また、AI利活用促進に適した各種制度の見直し、規制緩和も期待されます。策定のプロセスを注視したいところです。

【基本計画の骨子概要】
AIを活用する上で、メリットである「イノベーションの促進」を享受しつつ、リスク対応と両立させる。AIの利活用は、人口減少、国内投資不足、賃金停滞といった長年の課題解決に加え、健康・医療、防災を含む安全・安心な国民生活、安全保障や平和構築、そして新たな産業・市場の創造に貢献することが期待されます。一方で、差別・偏見の助長、犯罪への利用、プライバシー侵害、偽・誤情報の拡散、雇用の変化に伴う経済不安といったリスクに対しては、適時適切に対応し、人間の尊厳を損なわないよう努める。

そして、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策は、以下の4つの基本的な方針に基づく。


1. AI利活用の加速的推進: 政府機関や社会課題解決においてAIを率先して「使ってみる」ことを促し、社会全体でのAI技術の積極的利活用、データの集積・活用・共有を推進する。また、AI利活用を前提とした規制や制度の見直しを先導的に進め、医療、介護、防衛、地域産業など多様な分野でのAI導入を支援する。
2. AI開発力の戦略的強化: 国内で信頼できるAIエコシステムを構築し、これを海外にも積極的に展開する。質の高い日本語データの整備・拡充、国内外のトップ人材の集約、AIデータセンターや高性能AI半導体の開発といった利用基盤の増強・確保を通じて、日本のAI開発能力を強化する。


3. AIガバナンスの主導: AIの適正性を確保するため、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを構築し、絶えず適正性を検証する。国境を越えるAIの特性を踏まえ、「広島AIプロセス」を主導してきた日本が国際的なガバナンスにおいても引き続きリーダーシップを発揮する。AIセーフティ・インスティテュート(AISI)の強化や国際規格策定への参画、軍事領域に関するAIの議論への積極的な参画も進める。


4. AI社会に向けた継続的変革: 「人とAIの協働」を前提に、産業、雇用、社会の仕組みを先導的かつ継続的に変革する。「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」のようなAIの利活用や開発ができる人材の育成・確保を促進するとともに、AI社会を生き抜く「人間力」の向上を図る。雇用の変化(代替性・補完性)に関する調査・分析と包括的な対策を継続的に実施する。

<参考URL>
内閣府ホームページ 人工知能戦略本部(第1回) 詳しくはこちら→
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