2月1日付のメルマガでは、2024年・ビジネスの注目キーワード③ として「ESG経営への取り組み」を取り上げましたが、2月19日、「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の受賞者が公表されました。このアワードは、2019年に環境省が創設したものです。ESG金融やグリーンプロジェクトに関して積極的に取り組み、環境・社会に優れたインパクトを与えた投資家・金融機関等、また環境関連の重要な機会とリスクを企業価値向上に向け経営戦略に取り込み、企業価値と環境へインパクトを生み出している企業の取組を評価・表彰し、社会で共有することを目的としています。
表彰部門のうち、「間接金融部門」は金融機関を対象としており、中小企業のESG経営、SDGsへの取り組みを支援する仕組みを提供する地方銀行も受賞しています。静岡銀行は、取引のある法人に対して温室効果ガスの算定をサポートする専用ツールを提供するとともに、ツール活用の指導や排出ガス削減・省エネへの取り組みに対する支援、サステナブルファイナンスの提案などの伴走支援も行っています。また、中小企業向けの「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」(企業活動が環境・社会・経済のいずれかの側面において与えるインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析し、特定されたポジティブインパクトの向上とネガティブインパクトの低減に向けた取り組みを支援する融資。企業によるSDGs達成への貢献度合いを評価指標とし、その過程を情報開示も行う)を継続的に実施していることも評価されています。
福岡銀行は、FFG(ふくおかフィナンシャルグループ)の子会社であるサステナブルスケール社と九州大学が構築した、企業のESG/SDGsの取組みを指標化し評価する「Sustainable Scale Index」を提供しています。このスコアリングモデルを起点に、ファイナンスやコンサルティングの提供によるサステナビリティ経営支援を行っていることが評価されています。昨年、FFGグループ外の金融機関である横浜銀行の顧客への提供も開始しており、今後全国の地域金融機関との連携を加速させるとしています。
多くの中小企業にとって、ESG経営への取り組みはハードルの高いものとして認識されていると思われるだけに、こうした支援サービスの浸透や、新たなサービスの登場が期待されます。 |