【中小企業白書・小規模企業白書②中小企業の経営力】
今年度の白書では、中小企業の「経営力」に注目しています。「経営力」は、経営戦略の策定力及び経営資源のマネジメント力、経営者の成長的志向、従業員にとって健全な環境や待遇を整備する能力等と定義されています。これらの能力は、企業の成長や持続可能性の向上に寄与する可能性があるとしたうえで、以下のような取り組みと効果を提示しています。
①経営戦略の策定と運用
・自社の経営資源とターゲット市場の両方を分析することが優れた経営戦略につながる。
・経営計画の策定と運用は、目標実現に加え、組織の活性化等にも効果がある。また、長期的な視野で経営計画を策定している事業者ほど、業績が向上している傾向にある。
②経営の透明性・開放性への取組
・組織運営の透明化として、「従業員への経営理念・ビジョンの共有」、「従業員への業績・財務内容・議事録など経営情報の共有」、「業務の属人化・ブラックボックス化の防止」への取組が進められている。
・「製品・商品・サービスの原価構成・利益の把握」に取り組む企業は、価格転嫁を進めることができている。「業績やキャッシュフローを適時・適切に確認できる管理」への取組は、経常利益を良化させている。
③ガバナンス体制
・取締役会や社外取締役といったガバナンス体制が、財務内容の健全化や部門・製品別のコスト管理など、成長やリスク管理に重要な戦略に取り組む割合を高める。
④人材戦略
・賃上げ率が高い事業者/人材育成の取組を「増やした」事業者/人事評価制度を「設けている」事業者は、従業員の定着率が高い傾向がある。
・働き方改善の取組(休暇取得のしやすさ、時間外労働削減、福利厚生充実など)は、人材確保に寄与する。
・円滑な社内コミュニケーションは、迅速な情報共有や従業員のモチベーション向上につながる従業員の定着率を高め、労働生産性の向上も期待できる。
⑤経営者の成長意欲
・経営者のリスキリング(新たな知識やスキルを学ぶこと)への取組は、約3割の経営者が実施しており、特に若い経営者や売上・利益拡大を目指す経営方針の事業者が意欲的である。
・経営者のリスキリングは、業績に好影響を及ぼし、また経営者の学びの姿勢は組織全体の学びの風土醸成にもつながる。
・経営者ネットワーク、特に「異業種・広域ネットワーク」や「同業種・広域ネットワーク」への参加している経営者は、リスキリングへの取組割合が高い。これらの広域ネットワーク参加事業者は、業績に好影響を及ぼす。
・若い経営者への事業承継は、「新たな感性や考え方の導入」「社内の雰囲気の変化」など、組織風土に前向きな変化をもたらす。
以上のように、経営者が現状を正確に把握し、外部環境や市場、組織内部(人材、財務など)を分析した上で、明確な方向性を定めた経営戦略・計画を策定・運用し、組織の透明性を高め、従業員の定着や生産性向上につながる人材戦略を実行すること、そして何より経営者自身が学び続け、成長意欲を持ち続けることが、企業の「経営力」として重要であることが示されています。
<参考URL>
中小企業庁ホームページ 「中小企業白書」詳しくはこちら→
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