【特集:パッケージデザインの力④】三菱鉛筆「uni詰替用」
「第32回 日本文具大賞2023」では、三菱鉛筆株式会社の「uni(ユニ)詰替用」がグランプリに選ばれました。
(プレスリリース画像より)

uni詰替用は、シャープペンシル用の替え芯を収めた段ボール素材のパッケージが特徴の商品で、本体ケース約4個分の替え芯が同梱されています。同社ホームページでは、開発の背景について、

 

・シャープペンシル・シャープ替え芯のメインユーザーである学生へのヒアリングで、芯を使い終わった後の空のプラスチックケースに関して、「まだきれいなケースを捨てるのがもったいない」「0.3mm芯は特に減りやすいからすぐに空ケースがたまる」「環境にもっと配慮した使い方はないか」などの声があり、社会情勢としてもサステナブルなものづくり、消費行動への関心が高まっている。そこで、既存ケースの利便性を生かしながら、シャープ芯における新しいサステナビリティの形を模索する中で、洗剤等で普及している詰め替え方式を参考に当商品を開発した。

 

・本体ケースへ手軽に詰め替えられるパッケージを検討するに当たり、素材として段ボールに着目した。段ボールはリサイクルの仕組みが確立されており、“リサイクルの優等生”と呼ばれており、ライフサイクル全体でのCO2排出量も少なく環境負荷の低い優れた包装資材である。そこで、段ボール板材の断面の穴に直接シャープ芯を収容し、詰替用パッケージとして活用するアイデアを具現化した。トータル・パッケージのレンゴー株式会社と共同開発。

 

・uni替芯は、独自成分配合により芯粉が紙面に高密着し、くっきり濃い文字を書くことができ、かつ、こすれに強いため筆記後のノートをキレイに保てるという特長をゆうしており、商品キャッチコピーは“これからは、汚さない。”である。詰替用は、“環境も、汚さない”サステナビリティの形を新提案する。

 

と説明されています。

(プレスリリース画像より)
デザインマネジメントの観点から、三菱鉛筆「uni(ユニ)詰替用」のパッケージデザイン戦略について整理します。
<目標設定>
ユーザーの声に基づき、コモディティ化した替え芯に新たな付加価値を加える。
当社では、数年前から「機能的価値」だけではなく「情緒的価値」を加えることに挑戦していた。

<市場調査>
学生へのヒアリングでの「芯を使い終わった後の空のプラスチックケースがまだ使える」という声が商品開発の出発点となった。

<ブランドアイデンティティの理解>
再生素材などを積極的に使用してきた文具業界のメーカーとして、サステナビリティは商品開発における重要かつ当然のテーマである。
本商品では、本体ケースを繰り返し使うという新しいサステナビリティの形を提案した。

<デザイン開発>
本体ケースへ手軽に詰め替えられるパッケージの素材として、リサイクル性能に優れた段ボールに着目し、パッケージメーカーであるレンゴー株式会社と共同でデザイン開発を行った。

<実装と評価>
2024年には、より手軽にトライアルしていただけるコンパクトサイズ(詰め替え2回分、既存品の約半分の扱いやすいサイズ)の製品をさらに発売した。学生ユーザーが手に取りやすくなるきっかけになるよう、本体ケースより芯本数を25%増量してお得感を出し、「詰め替える体験の促進」を狙っている。

<ESG/SDGs対応>
パッケージ素材の段ボールはリサイクルの仕組みが確立されており、ライフサイクル全体でのCO2排出量も少なく環境負荷の低い優れた包装資材である。
パッケージの特徴が、そのまま商品のコンセプトを体現し、魅力を高めた事例として評価できるでしょう。
<参考>
・三菱鉛筆株式会社ホームページ 2023年2月8日プレスリリース「シャープ替芯『uni(ユニ)』から詰替用を新発売」詳しくはこちら→
・日経BPムック「ヒット商品の裏にデザインあり!」2024年8月1日発行、日経BP
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