株式会社ノジマ(横浜市)は、日本産業パートナーズ(JIP)が管理するファンドから、VAIO株式会社およびその株式を保有するVJホールディングス3株式会社の株式を取得し、VAIOの発行済株式の約93%を保有することを決定したことを発表しました。VAIOは、2014年にソニーグループからPC部門を売却して誕生した会社で、企業再生ファンドのJIP傘下で構造改革を進めてきました。誕生から10年が経過し、かねてからどのような形でエグジットするのかが注目されていました。
ノジマの直近2024年3月期の連結売上高は7,613億円です。ノジマホームページの沿革によると、2011年に売上高2,000億円突破、2018年に売上高5,000億円突破とあり、グループとして高い成長を続けています。この背景にあるのが積極的なM&Aの推進です。主なM&A実績として、携帯電話販売代理店であるITX株式会社(2015年)やコネクシオ株式会社(2023年)、インターネットサービスプロバイダーであるニフティ株式会社(2017年)、映画専門チャンネルを運営するザ・シネマ(2022年)などがあります。
今回のプレスリリースでも、両者の顧客基盤を活用した双方の事業機会の創出・拡大や、当社グループの安定的な財務基盤を生かしたVAIO財務戦略の強化・推進等、それぞれの強みを生かしてグループシナジーを発揮する、としていますが、ノジマがいわゆるメーカーを買収するのは初めてで、どのようなシナジー創出の可能性を描いているのか、今後の動向が注目されるところです。