これらの企業は、コスト削減や効率化に専念しているわけではないのに、業績が伸びています。その理由の一つとして、「デザイン」を経営の中心においた手法(デザインマネジメント)を取り入れていることが注目されています。
数十年前からあった概念「デザインマネジメント」「デザイン思考」「デザインシンキング」が、なぜ今頃になってビジネス領域において重要性が強く謳われ、注目されているのか。その背景として、日本の場合、従来の経営手法による経済効果が薄れてきたことに、多くの人が気づき始めたことが原因だと考えられます。
コスト削減競争が必要とされるような企業は、グローバル化により中国やラオスなどの後進国の企業とも競争しなければなりません。多国籍企業だけでなく、中小企業でさえ、技術や販売方法を中心とした経営手法から何らかの問題を解決するために思案するデザインを中心とした経営戦略「デザインマネジメント」の導入が、これからの企業とって必要不可欠な考え方となりつつあります。
「デザインマネジメント」とは、いわば、「絶対的価値」を生み出す経営戦略の一つなのです。
次章では、これらの有名企業の戦略も含め、いかにして企業がデザインマネジメントをイノべーションに繋げているかについて紐解いていきたいと思います。