社会課題解決に挑む「インパクトスタートアップ」(辰野博一 ショートエッセイ)
経済産業省は、2023年10月6日、潜在力の高いインパクトスタートアップに官民一体で集中支援を行う育成支援プログラム「J-Startup Impact」を設立し、ロールモデルとなることが期待される30社を選定したと発表しました。
出展:J-Startup Impact選定企業公表資料
「J-Startup」プログラムは、革新的な技術やビジネスモデルで世界に新しい価値を提供するスタートアップを創出するため2018年6月に立ち上がり、これまで4回のタイミングで241社が選定されています。今回、このプログラムの中に新たに「J-Startup Impact」を設けた目的として、
・課題先進国といわれる我が国において、社会的課題を前向きなエネルギーとして捉え、事業を通じて新たな社会的機会や市場を創造していく仕組みを、世界に先駆けて生み出すことが重要
・このため、政府では社会的・環境的な課題解決や新たなビジョン実現と、持続的な経済成長を実現するキープレイヤーとして、インパクトスタートアップに対する総合的な支援策を推進している
・その一環として、インパクトスタートアップの認知向上と機運醸成を目指すとともに、官民連携での集中支援を行い、インパクトスタートアップの事業成長及び社会的インパクトの向上を促進するのが「J-Startup Impact」プログラムであると説明されています。
選定企業に対しては、国内外の大規模イベントへの出展支援、海外現地支援、入札機会の拡大、民間企業とのマッチングといったJ-Startupにおける支援に加え、インパクトの測定・管理やグローバル認証取得等に関する専門家相談窓口の活用推進、各種イベント等での国内外に向けた発信・PR支援等が行われます。
今回の選定にあたり、「社会的インパクト向上を目指す取組(インパクト測定・評価や体制構築・情報開示など)」が評価項目の1つになっていますが、企業や組織がどのように事業目的を達成し、社会的インパクトを生み出すのか、その仮説や戦略を示すフレームワークとして活用されているのが「ロジックモデル」です。
出典:日本財団「ロジックモデル作成ガイド」

ロジックモデルは、事業により最終的に達成したい状況(=最終アウトカム、社会的インパクト)の検討からはじめ、その上で、その最終的に達成したい状況を実現するためには何が必要か、という観点から逆算して中間アウトカム、初期アウトカム、アウトプットや活動、そのために必要な資源を検討するフレームワークです。

 

また、社会課題解決型ビジネスでは、最終アウトカムを達成するまでのプロセスで、多くのステイクホルダーの協力・関与が必要となるため、最終アウトカムの価値を理解してもらいつつ、そのプロセスでの連携・協業を獲得するためのツールとしても活用されます。

 

J-Startup Impactの選定企業公表資料には、選定された企業の経営者のメッセージや経営理念、選定企業が取り組む社会課題、具体的な事業や取り組み、さらに選定理由が紹介されています。これから成長を目指すインパクトスタートアップにとっては、自社のロールモデルを見つけたり、社会的インパクト創出のための道筋を描く上での参考とすることが期待されます。

<参考URL>
・経済産業省 2023年10月6日ニュースリリース「官民によるインパクトスタートアップ育成支援プログラム 『J-Startup Impact』を設立」  詳しくはこちら→
・経済産業省「J-Startup Impact選定企業公表資料」   詳しくはこちら→
・日本財団「ロジックモデル作成ガイド」   詳しくはこちら→
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