身寄る!やどかりライフの支えあいダイアリー 【Vol.003】
やどかりライフ参加者のみなさんの間で起きている日々の支えあいの様子をお伝えいたします。
〜支えあいの連鎖〜
「こんにちは!」「そろそろ出発しましょうかー。」
「はいー。ありがとうございますー!」
その日、市役所で障害者手帳の更新が必要だったYさんを迎えに、ピアサポーター(やどかりプラスにアルバイト雇用されている当事者)のSさんが来ました。実はSさん、その直前まで当事者どうしのつながりが全くない生活を送っていました。
Sさん28歳。一度生活保護を受給するようになりましたが、仕事をはじめて生活保護を廃止しました。その後、仕事を辞めて、家賃や光熱費を滞納してしまうようになり、再度生活保護を申請しました。そんな時、ピアサポーターが、「同じことを繰り返さないためにも、司法書士の先生に金銭管理をお願いしよう。まずは滞納してる分を返済しながら、生活保護できちんと生活していけば大丈夫。」と話をしたところ、Sさんは「はい。そうします。」と素直に受け入れました。その後、居場所サロン「CoCoDe」にも顔を出すようになり、当事者どうしのつながりが生まれました。
Yさん55歳。2年ほど前に心不全を患って働けなくなり、やどかりの地域ふくし連帯保証を利用されました。足も悪く、杖をついて買い物などに行っていましたが、それも辛くなってきたため、宅配をとって食事をされていました。今年の1月に腎臓を患い、1ヶ月間入院され、退院後は週3回の透析が必要になりました。
Sさんが初めてYさんの支援をしたのは、退院支援でした。
Yさんが入院中、他のピアサポーターがたまたま同じ病院の同じフロアに入院中の方の支援をしていたところ、看護師さんに「やどかりさんの方がもう一人入院されてますよ。」と声をかけられて、部屋に行くとYさんがいらっしゃいました。Yさんは、ピアサポーターの支援に対して遠慮しがちで、何とか頑張って自分で何でもしようとする方でした。「困ってることは何でも言ってくださいよ。」「退院する時、車で迎えに来て荷物も運びますよ。」とピアサポーターが声をかけ続け、「それじゃ」といった感じで、退院支援を申し出ました。
そこで、ピアサポーター活動を始めたばかりのSさんが退院支援をすることになりました。帰りの車中で、Yさんから「実は、障害者手帳の更新があって市役所に行かないといけないのですが、それもお願いできたりしますか。」と相談があり、Sさんは「もちろんです。」と市役所の同行支援の依頼を受けました。
後日、市役所に同行し、担当窓口で障害者手帳の更新をすることができました。
今回Sさんは、当事者コミュニティの存在とその働きかけにより、明確に意識の変化、生活の変化が生まれました。「一人で部屋にいるより、みんなと動いている方が楽しいし、時間を無駄にしなくていい。」と嬉々とした表情を見せる、現在のSさんです。 |