身寄る!やどかりライフの支えあいダイアリー 【Vol.001】
やどかりライフ参加者のみなさんの間で起きている日々の支えあいの様子をお伝えいたします。
〜つかまえられない高齢者〜
「おはようございます!今日は16時に地域包括支援センターさんの面談ですからね!」「はい。わかりました〜 ありがとうね〜。」
朝からこんな会話がマンション内に響きます。
Nさん39歳。昨年、ホームレス状態に陥り、やどかりプラスにつながった方です。
居場所サロンに通い、ピアサポーター(やどかりプラスにアルバイト雇用されている方)と気が合ってよく話すようになり、現在は自身もピアサポーターとして活動しています。
Sさんはいつもニコニコ笑顔の74歳。東京で長年暮らしていて3年前に地元である鹿児島に帰ってきましたが、頼れる親族がおらず住居が確保できずに他団体が運営するシェルターに入居。その後、やどかりプラスで居住支援をさせていただいた方です。Nさんがマンションの5階、Sさんは隣のマンションの1階に住んでいます。
Nさんとやどかり職員は、Sさんには介護サービスを受けてもらった方がいいなと考え、Sさんにもその話をしていました。その日は初めて地域包括支援センターの担当者との面談の日でした。
Nさんは夕方、Sさんの部屋の前で担当者と合流し、インターホンを鳴らしました。「ピンポーン」Sさんは出てきません。ノックをして声をかけても出てきません。ベランダにまわって部屋の中を確認したところ、不在だとわかったのでその日の面談は延期となりました。
夜、「夕方どこに行ってたんですか?」「散歩に出かけてたよ〜。何かありましたか〜?」「・・・」
その後も、部屋に居てねとお願いしてもなかなかその時間に部屋に居てくれません。そんなことを繰り返しながら、粘り強くアポイントを取り続け、ようやく初回の聞き取り面談に漕ぎ着けました。最初の予定から2週間が過ぎていました。
面談を経て、NさんはSさんの病院受診、介護認定調査、担当者会議などすべてに立ち会い、ようやく安否確認の宅配弁当やデイサービスを受けられるようになりました。
「Sさん、今日はデイサービスの日だからね!9時に迎えの車が来るからね!」「はい。わかりました〜 ありがとうね〜。」
Nさんに電話がかかってきました。
「デイサービスの担当の者ですが、Sさん部屋にいらっしゃいません!」
「・・・」
こんな日々が続きながも、週に2、3回は訪問を続けるNさんです。
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