交流分析のバーンとマイクロカウンセリング技法のアイビィ
メルマガ第591号をお送りします。

国キャリの試験がいよいよ今週の日曜日に近づいてきました。当メルマガでは、通常は10号分を公開しているバックナンバーの数を増やします。現在進行中の回のトップ「ドナルド・スーパー」の576号からのバックナンバーを3月1日の試験日まで拡大公開します。

すき間時間でざっと復習したい方向けにお役に立つと思います。

☆キャリコン試験対策メルマガアーカイブ☆
https://archive.benchmarkemail.com/yume_roleplay
 
今日は、交流分析のバーンとマイクロカウンセリング技法のアイビィについてです。
目 次

1.エリック・バーン
2.「学習ポータル」連携記事のご紹介 
3.アレン・アイビィ
4.マイクロ技法の階層表
5.カウンセリングの「職人ワザ」を「科学」に変えた男、アレン・アイビィ

エリック・バーン (1910~1970)

現代の心理療法において最も創造的なアプローチのひとつである交流分析を創始したアメリカの精神科医です。

 

バーン・交流分析という組合せでよく出題されます。 

 

バーン及び交流分析の出題頻度はそれほど高いものではありませんが、カウンセリング手法としては非常に重要な理論です。試験では22回試験を最後にここ4回ほど出題されていません。そろそろ出題されるのではないかと考えています。

 出題内容は「交流分析はバーン」ということと、重要概念として交流分析の方法PACエゴグラムストローク人生脚本(脚本分析)を知っておけば解ける問題くらいしか出題されていません。

また、出題方法も独特の形なので、今号は1問1答型ではなく、4択型の問題で出題しています。
交流分析の方法

①構造分析

その人の性格傾向を表現しているP・A・Cの自我状態を使って自分自身を分析する方法です。

P・A・Cのバランスや強弱を観察すると、自分の性格傾向が客観的に分かるので、その性格が基になって起こりうる問題を知り、問題が起こる前に対処方法を考えることができます。

3つの自我状態から主導権を握っている自我が分かると、およその性格傾向が見えてきます。自我状態の測定には「エゴグラム」を使います。

 

②交流パターン分析
交流パターン分析とは、対人関係において自分のどの自我状態から相手のどの自我状態に
メッセージを発しているかを明らかにする分析です。交流パターン分析では、コミュニケーションを、スムーズなやり取りが進む相補的交流、やりとりが滞り、緊張が生じる交差的交流、やり取りに隠された意図が含まれる裏面的交流に分類します。

 

③ゲーム分析

ゲーム分析は、不快感情と非生産的な結末をもたらす定型化した一連の裏面的交流である
「ゲーム」を分析するものです。ゲーム分析では、自分が意識せずに非生産的なやり方で、相手を操作したり、相手に反応している傾向に気づき、修正を図ります。自分の演じているゲームへの気づきを深める際には、バーンが作成した約 30 のパターンの典型的なゲームをまとめた表を利用できます。

 

④脚本分析 
脚本分析は以上の 3 つの分析を行った後に行うものであり、本格的な心理療法であるとされる。「脚本」は親の影響のもとで形成される、人生への反応様式を決定づけるものである。
脚本の影響力は強く、強迫的に従ってしまうため、あたかも脚本があるかのように同じ人生ドラマを繰り返す。たとえば、アルコール依存症の父親を持った人が配偶者にアルコール依存症の人を選んでしまう、虐待を受けて育った人が親になったときに子どもに虐待をしてしまう、などが脚本にあたる。そこで、脚本分析では「今、ここで」脚本を書き換えることを通して、人生を自らのコントロール下に置くことを目標とする。

自我分析
構造分析では自我の状態を、P(親)A(大人)C(子ども)の3つに分けて、個人の中でどの自我状態が優勢であるかを分析する。
 
エゴグラム
エゴグラムとは構㐀分析理論に基づいて、自我状態への心的エネルギーの分配状況をグラ
フ化したものです。心的エネルギーの分配状況をグラフによって可視化するというアイディアはバーンの弟子であるデュッセイによって考案されたものであり、後の研究者によって自記式の質問紙が開発されました。
日本でも、いつくかのバージョンのエゴグラムが作成されているが、特に著名なものがて東京大学の心療内科グループによって作成された東大式エゴグラム(TEG)です。TEGは各自我状態につき 10 項目が用意され、回答態度を測定する妥当性尺度 5 個を加えた 55 項目から構成されている。TEGは構造分析を客観的に行うものであり、交流分析の文脈だけではなく、自己理解の質問紙としても医療・産業・教育領域など広く用いられています。
 
ストローク 
肌の触れ合いやほほ笑み、愛情ある関わりなど「相手を認めるメッセージ」
対人関係の4つの姿勢

上図のように私たちは常に良い関係でいられません。そしてより良好な関係を保つ

 

 I am Ok, You are Ok  の状態でいられることが望ましいと示しています。

アレン・アイビィ (1933~2022)

マイクロカウンセリング技法の創始者。様々な手法を統合して作られたマイクロカウンセリングは学科試験でも出題されますが、実技試験のためにも重要です。

 

アイビイはカウンセリング理論の重鎮ですが、実は問題の選択肢に名前が出てこない理論家です。国家試験では前回アイビイの名前が出てきたのはなんと第11回!

 

じゃあ、無視して良いのかというと違います。マイクロカウンセリング技法(マイクロ技法)に関する問題としてしっかり出題されていますので、勉強しなくて良いわけではありません。

マイクロカウンセリングの4つの技法
①かかわり行動 
・視線の合わせ方・身体言語・声の調子・言語的追跡
 
 ②かかわり技法 ・クライエント観察技法・質問 ・はげまし ・いいかえ・要約 ・感情の反映 ・意味の反映  
 
③積極技法 解釈・リフレーミング ・フィードバック ・情報提供・自己開示 ・情報提供・説明・教示 ・フィードバック・カウンセラーの発言の要約 ・対決(矛盾、不一致) 
 
 ④技法の統合
・ラポール ・問題の評価 ・目標の設定
・目標に対する方策の設定 ・方策の実行 
かかわり行動
➀視線の合わせ方
  • 凝視しないで自然に視線を相手に向ける。
  • 適度に視線を合わせる。視線をそらしすぎると、クライエントに対する無関心や回避を示すことになる。
②身体言語
  • リラックスしてやや前傾になり、クライエントへの関心を示す。そっくりかえらない。
  • やさしく自然に、ゆったりとした表情や身振り。上体や脚を揺らさない。脚はしっかり床につける。
③声の調子
  •  自分の声の調子に気づいていることは大切である。クライエントを心から気づかっていたり、深く関心を寄せている声の調子もあるし、逆にクライエントを遠ざけてしまう声の調子もある。
  •  話すスピードや声のトーンがクライエントに与える印象が異なるので、クライエントの様子を意識しながら、ゆっくりすぎず、早口すぎずに話す。
④言語的追跡
  • クライエントの話をよく聴き、キャリアコンサルタントがしゃべりすぎてはいけない。 
  • できるだけクライエントの話題を変えたり、遮ったりしない。 
基本的傾聴の連鎖
①閉じられた質問、開かれた質問
  • 適度に質問を交えることで、話を深めて行くことを意図する質問は、閉じられた質問と開かれた質問に分けられる。前者はイエスかノーかで答えられるもの(例:今朝は朝食をとりましたか?)であり、後者はイエスかノーかでは答えられないもの(例:今朝の朝食はどうされましたか?)のことである
  • 閉じられた質問は答えやすさはあるが、話が展開しにくいという面もある。反対に、開かれた質問は、話が展開しやすいという利点があるが、連発すると問われた側に負担を感じさせることもある。したがって、両方を上手く使い分けるとよいとされる 
②クライエント観察技法
  • 話し手の言いたいことをしっかりと理解するためには、相手の様子を慎重に観察する必要がある
  • クライエントの様子を観察する際のポイントは、言語的コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)と非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の両方に目配りすることである。言語的コミュニケーションとは、会話のセリフとして具体的な言葉で表わされている内容をいい、非言語的コミュニケーションとは、身体言語(身振り、手振りなど)や声の質(大きさ、トーンなど)のように言葉以外で表現されるレベルのものをいう。両方の変化や矛盾などに気づくことが、話を聴く上で重要な注意点といえる 
③はげまし、いいかえ、要約
  • はげましとは、うなずいたり、相づちをいれるなどして、話し手の発言を促すことをいう
  • いいかえとは、相手の用いた言葉を別の表現に置き換えることをいう◦要約とは話のエッセンスを確認することをいう
  • こうした技法は、会話を活性化したり、焦点を明確化する働きをする 
④感情の反映
  • これは、話し手が「今ここ」で感じている気持ちに焦点を当てていく技法である◦例えば、「働きがいを感じて、嬉しく感じているんですね」、「上司に認めてもらえないので、がっかりしているんでしょうか」などのように、話し手の言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの両方を手がかりに、相手の気持ちをとらえてフィードバックしていく
  • 感情の反映は、話し手が自分の心の底にある感情に気づく機会を与え、葛藤に向き合ったり、自己理解を深めることなどに役立つ
(参照:福原眞知子監修『マイクロカウンセリング技法』風間書房2007年6頁以下)
マイクロ技法の階層表
   
   アイビィは、いろいろなカウンセリングに関わるうちに、多くのカウンセリングに一貫してみられる共通のパターンがあることに気づき、「マイクロ技法の階層表」(福原,アイビィ,2004)にまとめました。
 
 マイクロカウンセリングの技法は、クライアントの利益を最優先してカウンセリングを行うという実践的かつ体系的な技法であり、特定の学派・技法にこだわらずに柔軟に方法論を組み合わせるという折衷主義の特徴を持っています。
カウンセリングの「職人ワザ」を「科学」に変えた男、アレン・アイビィ
メルマガ名:キャリコン試験対策メルマガ(第591号)
発行者  :夢ロープレ研究室
発行責任者:中島則生
発行会社 :ソーニョプランニング株式会社
☆夢ロープレ研究室ホームページ:https://career-c.sognoplanning.com/
☆(YouTube)夢ロープレ研究室チャンネル:https://tinyurl.com/2buq7p5w
☆動画配信サービス:https://lcp.uishare.co/
☆公式LINE:https://lin.ee/erkyqbh
☆アーカイブ(直近10号分):https://archive.benchmarkemail.com/yume_roleplay
正しく表示されない場合はこちら
このメールは、ソーニョプランニング株式会社からのメール配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから配信停止手続きが行えます。
本メールは info@sognoplanning.com よりinfo@sognoplanning.com 宛に送信しております。
〒220ー0004 神奈川県横浜市西区北幸1丁目11番1号水信ビル7F,


全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止 | 登録情報更新