設問1(相談者が相談したいこと/主訴)
【解答例】 3ヶ月後に結婚を控える中、将来の生活を考えると給与や休日・時間外対応の負担感からもっと給料の良い所に転職した方が良いかと思う反面、過去の転職苦労から安易な転職もできず、どうしたらよいか悩み相談にきた。
【解説】 設問1は「CCが把握した相談者の主訴の要約」です。相談者の悩みの多くは「AとBのどちらを選べず悩んでいる」「どうすれば良いか分からず悩んでいる」という型に当てはまります。Zさんの場合、「転職した方が良いかと思う」ことと「安易に転職するのも良いと思えない」ことの葛藤を抱えており、これを相談者視点で客観的にまとめることがポイントです。文字数は85〜100字の目安に収めています。
設問2(CCの応答・質問の意図)の解答
【解答例】 結婚という人生の節目を迎え、将来の家族扶養や経済面への不安を抱く相談者の感情を受容しつつ、現在の仕事に対して自身がどう向き合い捉えているのか内省を促す意図。
【解説】 設問2は、CCの質問が「今後の方針や方策を考えるための情報を引き出すための質問や確認」であることを理解しているかが問われます。「下線B」の前後を見ると、Zさんが「将来への漠然とした不安」を語った後、CCが仕事への向き合い方を問うたことで、Zさんは「仕事のやりがい」について話し始めています。この文脈の変化を捉え、「感情の受容」と「自己探索の促進(自己理解を深める)」という意図を明確に記述しました。文字数は80〜85字の目安です。
設問3(問題点とその根拠/見立て)
【解答例】
① 問題: 現在の仕事にやりがいや環境の良さを感じているが、自身の価値観や将来のライフプランとキャリアが結びついていない自己理解不足。また、自社の給与体系やキャリアパスの正確な情報を把握していない仕事理解不足。
② その根拠: 仕事のやりがいや人間関係の良さを語る一方、結婚後の具体的な生活設計を明確にせず漠然と不安を感じている点。また、「いずれは先輩たちのような生活をできるようになるのだろう」と推測するのみで、自社の昇給の仕組みやキャリアパスについて具体的に確認していない点。
【解説】 設問3は「CC視点から見た相談者の根本的な問題点」を指摘します。次の設問4(支援策)に繋がるように、問題を「自己理解不足」と「仕事理解(情報)不足」の2点に絞り込みました。根拠部分は、事例記録内にあるZさんの具体的な発言や状況を必ず引用し、憶測を排除して記述しています。
設問4(今後の進め方/方針)
【解答例】
結婚という転機を前に生じた将来への不安や葛藤に寄り添い、傾聴を通じて信頼関係を深める。その上で設問3の問題点に対し以下の支援を行う。まず自己理解不足に対し、ジョブ・カードを用いてこれまでの業務経験ややりがいを棚卸しし、仕事で大切にしたい価値観を明確にする。同時に今後のライフイベントを踏まえたライフプランを検討させる。次に仕事理解不足に対し、漠然とした不安を払拭するため、自社の給与体系やキャリアパスの確認、先輩へのヒアリングなど客観的な情報収集を促す。自己理解と仕事理解をすり合わせ、現職継続か転職かも含め、Zさんが自律的に中長期のキャリアを描けるよう支援する。
【解説】 合否の分かれ目となるのが「設問3と4の論理的な繋がり」です。設問3で指摘した「自己理解不足」に対しては「ジョブ・カードを用いた価値観の棚卸しとライフプラン検討」を、「仕事理解不足」に対しては「自社の客観的な情報収集(ヒアリング等)」を紐づけています。また、「関係構築 → 問題把握 → 目標設定 → 方策実行」というシステマティック・アプローチの基本プロセスを踏襲し、相談者が「自律的に意思決定できる」よう寄り添う姿勢を示しました |