キャリアコンサルタント試験の過去問を解いていると、必ずと言っていいほど目にするのが「プロセスの順番」や「カウンセラーのあるべき態度」を問う問題です。
特に手順の並べ替えを求める問題は「落とせない一問」ですが、実はここ、「型」さえ覚えてしまえば、面白いほどサービス問題に変わります。
今回は、試験で受験生がハマりやすい「ひっかけポイント」に絞って、実戦的な解説をお届けします。
1. まずは「黄金の6ステップ」を体に叩き込む
まずは基本のキ。カウンセリングは以下の流れで進みます。この順番が入れ替わって出題されるのが定番のパターンです。
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関係構築(ラポール形成):まずは仲良くなるところから。
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問題の把握:何に困っているのか深掘り。
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目標の設定:どこを目指すか決める。
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方策の実行:具体的に動いてみる。
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結果の評価:うまくいったか振り返り。
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カウンセリングの終了:自立を見届けてお別れ。
2. ここが狙われる!ステップ別「ひっかけ」回避術
試験問題の選択肢には、一見正しそうで実は「×」な表現が巧妙に紛れ込んでいます。
① 関係構築:急がば回れ!
初期段階で「よし、じゃあこうしましょう!」と解決策を提示したり、カウンセラーが主導権を握って目標を決めたりする選択肢は、100%誤りです。 まずは「この人なら話せる」と思ってもらうこと。また、ラポールは一度できたら終わりではなく、最後の最後までメンテナンスし続けるものだという点も忘れずに。
② 問題の把握:相談者の言葉を「鵜呑み」にしない
相談者が「人間関係が辛いです」と言っても、それが真の問題とは限りません。プロの視点で「本当の根っこはどこか?」を多角的に見立てることが求められます。
③ 目標設定:ここは「ひっかけ」の宝庫!
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勝手に決めない: カウンセラーが「これがベストだ」と押し付けるのはNGです。必ず相談者との「合意(コミットメント)」が必要です。
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ガチガチに固めない: 「一度決めたら絶対変更不可」なんてことはありません。状況に合わせて柔軟に変えてOKです。
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欲張らない: いきなりエベレストを目指すのではなく、まずは近所の丘に登るような「スモールステップ」で達成感を味わってもらうのが正解です。
④ 方策の実行:主役はあくまで「相談者」
よくある誤答パターンは、カウンセラーが代わりに手続きをしてあげたり、一つの方法を強要したりするもの。 「メリットとデメリットを天秤にかけ、相談者が自分の責任で選んで動く」のをサポートするのが私たちの役割です。必要なら「約束事(契約)」を交わして、お互いの役割をハッキリさせるのも有効なテクニックです。
⑤ 結果の評価:誰が満足すればいい?
ここが重要です。「うまくいったかどうか」を決めるのはカウンセラーではなく、クライエント本人です。 「気持ちがスッキリした」という主観も大事ですが、試験では「実際に履歴書を書いたか」「面接を予約したか」といった具体的な行動の変化に基づいているかどうかがチェックされます。
⑥ 相談の終結:引き際が肝心
「目標達成!はい、さようなら」と一方的に切るのも、依存させてダラダラ続けるのも不適切です。 「何かあったらまたおいで」という安心感を残しつつ、学んだことをこれからの人生にどう活かすかを話し合って、笑顔で送り出すのが理想です。
合格へのアドバイス
システマティック・アプローチの問題で迷ったら、自分にこう問いかけてみてください。
「これ、カウンセラーが勝手に決めつけて、相談者の自立を邪魔してないかな?」
もし少しでも「強制」や「独断」の匂いがしたら、その選択肢は間違いなく「不適切」です。相談者の主体性を尊重する姿勢さえ忘れなければ、正解への道筋は自ずと見えてくるはずです。