今日は動機付けグループのまとめです
メルマガ第665号をお送りします。
 
今回は、動機付け理論に関わる6名をまとめて整理します。

一見すると人数が多く感じますが、理論家ごとのキーワードを対応させると、試験では得点源にしやすい分野です。
目次
 
1.アブラハム・マズロー
2.デイビッド・マクレランド
3.クレイトン・アルダファ
4.フレデリック・ハーズバーグ
5.エドワード・L・デシ 
6.ジョン・バンマーネン
本日のテーマは動機付けグループです
 
マズロー、マクレランド、アルダファ、ハーズバーグ、デシ、バンマーネンの6人様を一気に紹介します。過去問をみると概ねひとまとめで出題されることが多いのでまとめて紹介します。
 
 過去問の出題はどの理論家がどんな動機付けの理論を主張しているか、程度の浅い内容なので一度覚えてしまえば楽勝です。 マズロー、マクレランド、アルダファ、ハーズバーグの主張の違いは図を使ったイメージで覚えておくと本番で応用がつきやすいです。
アブラハム・マズロー (1908~1970) 

人間性心理学の生みの親と呼ばれ、人の発達的な視点で動機付けをとらえようとしました。

 

人間の欲求を低次から高次へと5段階に分類し、その欲求はピラミッド型の階層をなしているという「欲求5段階説」 を提唱しました。

欲求5段階説
「欲求5段階説」のポイントは2点あります。

①上位の欲求は下位の欲求を満たされて初めて発生するもの
②5段階の欲求は大きく「欠乏欲求」と「成長欲求」に分類される 

上図のように、自己実現の欲求は「成長欲求」その他の4層は「欠乏欲求」とされています。
デイビッド・マクレランド (1917~1998)
欲求理論の提唱者。達成欲求、権力欲求、親和欲求に分類するのが特徴です。
 
マクレランドは後から上記3つの欲求に回避欲求を追加したのですが、学科試験としては回避欲求は出てきていませんのでご注意ください。
 
マクレランドの欲求理論は仕事に関する動機付けや欲求に焦点を当てているため、企業のモチベーションマネジメントや人事評価などの領域で活用されています。
※マクレランドが追加した欲求。試験では出されていません。
1.達成欲求
自分の能力を高め、目標を達成することを好みます。自分自身の成長への関心が高く、何事も自分の手でやりたいと願うことが特徴です。中程度のリスクを好み、より良い成績を上げるなどの成功体験を積むことで自己効力感を高めます。
2.権力欲
他者への影響力を持ち、他者から指示されるのではなく指示する側にいたいという願望を持っています。競争を好み、責任ある立場を任されることを楽しむタイプです。自己成長より他者への影響を行使したいという点で、達成欲求とは異なります。 
3.親和欲求
他者との良好な関係を築くことを望みます。他者に好かれたいという願望が強く、人の役に立とうと努力するタイプです。社交性が高い人が多く、対人業務が得意な傾向にあります。
4.回避欲求
安定した環境を好み、挑戦やリスクを避けようとすることが特徴です。失敗を回避するために目標を低くしたり、批判されないために意見を表明しなかったりと、受動的な行動を好みます。
クレイトン・アルダファ (1940~2015)

動機付けの理論であるERG理論で有名な心理学者です。マズローの5階層の欲求階層説との対比での理解が試験では必要です。

 

存在(生存)欲求(Existence)
関係欲求(Relatedness)
成長欲求(Growth)

アルダファのERG理論は、マズローの5段階説を3つに整理した理論です。

マズローが階層的に欲求を捉えたのに対し、アルダファは複数の欲求が同時に存在することや、上位欲求が満たされない場合に下位欲求へ戻ることも想定しました。
マズロー、マクレランド、アルダファの理論の差を図でイメージしておくと問題を解く時に役に立ちます。
フレデリック・ハーズバーグ (1923~2000)

仕事における満足・不満足を引き起こす要因に関する理論として「動機付け・衛生理論(二要因理論)」を提唱しました。


ハーズバーグは2要因なので無理にマズローの段階説に紐付けて覚える必要は無いと思います。

◇動機付け要因(仕事の満足につながる要因)
仕事の満足度を左右する要因のことです
・達成すること
・承認されること
・仕事そのものへの興味
・責任と権限
・昇進や成長 

 

◇衛生要因(仕事の不満足につながる要因)

衛生要因は、不足すると不満足につながる要因です。
ただし、衛生要因が整ったからといって、必ずしも仕事への満足が高まるわけではありません。不満足を減らす要因として理解しておきましょう。

・給与

・福利厚生

・会社の方針・管理体制

・同僚との人間関係

・上司との関係

・執務環境

・適正な労働時間

これは考えれば他にもまだまだ多くありますね

エドワード・L・デシ (1942~  )
1970年カーネーギー大学で学位を取得。米国ロチェスター大学の心理学教授。動機付け理論の大家。「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の関係性を理論化した。
 
自律的決定が動機付けに影響を与える「自己決定理論」を提唱。 
エドワード・デシは、モチベーション理論における「内発的動機づけ」の研究で有名な人です。デシと共同研究者はソマ・パズル(立体パズル)を使った実験を通じて 外から与られる報酬(外的報酬)が、内発的なモチベーションを低下させる(ご褒美を上げるとやる気が無くなる)という考えを導き出しました。
 
デシの自己決定理論では、人は自分で選び、自分で決めて行動していると感じられると、内発的動機付けが高まりやすいと考えます。

外からの報酬が常に悪いわけではありませんが、自律性を損なうような報酬は、かえってやる気を下げる場合があります。
ジョン・バンマーネン(1943~  )
アメリカの組織理論家。MITスローン経営大学院の組織学の名誉教授。経営における質的研究への貢献で最もよく知られています。
 
「フィールドワークの物語エスノグラフィーの文章作法」の著書として知られています。
バンマーネンは➀個人の特性、②職場や仕事の特性、③家庭の特性という3つの次元の相互作用でキャリアの形成や変革がもたらされるとしました。
 
バンマーネンは、キャリア形成を個人だけの問題として捉えるのではなく、個人の特性、職場や仕事の特性、家庭の特性が相互に影響し合うものとして考えました。

動機付け理論の流れの中では、個人の内面だけでなく、組織や家庭との関係も含めてキャリアを捉える視点として整理すると分かりやすくなります。

今回は、動機付け理論に関わる6名を整理しました。

 

マズローは欲求の階層、マクレランドは仕事に関わる欲求、アルダファはERG理論、ハーズバーグは満足と不満足の要因、デシは内発的動機付けと自己決定、バンマーネンは個人・職場・家庭の相互作用がポイントです。

 

人物名だけで覚えるのではなく、「何を動機付けの源泉と見たのか」を比較して整理すると、試験でも判断しやすくなります。

メルマガ名:キャリコン試験対策メルマガ(第665号) 

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