こんにちは、

 製造業利益力向上コンサルタントの清水ひろゆきです。

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12月も折り返しを過ぎて、
いよいよ今年もあと半月となりました。
皆さんも年の瀬に向かって、
お忙しい時間を過ごされているのでは無いでしょうか?

さて、3Mのお話の続きです。
前回は市場・ターゲットについて概算してみました。

  • 2900名、1050世帯

でしたが、この数字を対象に集客活動をするのが、
良いかどうかを考えて見ます。

児童/生徒の中には、"受験を考えていない"児童/生徒がいます。
この様な児童生徒は、"その気"にさせると確かに
対象となりますが、現段階では"対象外"としましょう。

地域にもよりますが、
進学率から推定して、

  • 中学受験:10~20%
  • 高校受験:90%
  • 大学受験:30%

位でしょうか。

そうすると、(本当は学年ごとに振り分けるのですが、)
大体全体の60%が"受験を考えている"と言って良いでしょう。

  • 2900 * 0.6 = 1740名
  • 1050 * 0.6 = 630世帯

  (8割が高校受験の中学生になるでしょうが)

と言う事になります。

これが、直接的に集客となるターゲットと言えるでしょう。
人口3万人としては、どうでしょう? 
大外れはしていないかと思います。


この様に、
最初は統計的に一定の根拠のある数字をベースにして、
直接知る事が出来ない数値を、
仮説として論理的に予測して求める事、を

"フェルミ推定"と言います。

"当たらずとも遠からず"の数値を、
"そうかも"の論理で推定する方法です。

ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミが得意とした
手法だそうです。

この推定の記録を残しておくと、
あとで確からしい数値が判った時に、
修正することで、
より確度の高い推定値にする事ができますね。

Wikipediaでは、

  •  「シカゴには何人のピアノ調律士がいるか?」
  •  「東京都内にあるマンホールの数は?」
  •  「地球上に蟻は何匹いるか?」

等の命題が例示され、
実際に、"シカゴの調律士は130人"という
結論を導いています。

 まず以下のデータを仮定する。

  1. シカゴの人口は300万人とする
  2. シカゴでは、1世帯あたりの人数が平均3人程度とする
  3. 10世帯に1台の割合でピアノを保有している世帯があるとする
  4. ピアノ1台の調律は平均して1年に1回行うとする
  5. 調律師が1日に調律するピアノの台数は3つとする
  6. 週休二日とし、調律師は年間に約250日働くとする

そして、これらの仮定を元に次のように推論する。

  1. シカゴの世帯数は、(300万/3)=100万世帯程度
  2. シカゴでのピアノの総数は、(100万/10)=10万台程度
  3. ピアノの調律は、年間に10万件程度行われる
  4. それに対し、(1人の)ピアノの調律師は1年間に250×3=750台程度を調律する
  5. よって調律師の人数は10万/750=130人程度と推定される

  (Wikipedia "フェルミ推定"より)

マーケティングでは、新商品や新サービスの対象となる
市場規模を見積もるのに使われてきました。

ぴったり正確でなくても、倍半分、或いは桁のレベルで合っていれば、
それに合わせた各種の施策を取る事が出来るわけです。


もちろん、技術の世界でも、何かの実験や検証をする際には、
事前に予測をして、結果との比較をするのですが、
その予測に使うことも有ります。

但し、この市場規模の推定ですが、
近年はFacebookの広がりにより、
大きく様変わりしているようです。

それについては、別な機会にご紹介します。


さて、ここまでで、

  • △△市●●町~□□町の地域の
  • 受験を考えている
  • 小学生(4年以上)/中学生/高校生
  • 1740名、630世帯

が、対象となる規模である事が判りました。

では、3Mの次のM=Media の検討に移って良いのでしょうか?

その前に、最初のMでもう一つやっておくことが有ります。

それは、、、、次回お話します。

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