こんにちは、

 ものづくり利益力向上コンサルタント、
アットマークコンサルティングの清水ひろゆきです。

 売上げ向上・新製品開発に役立つ情報をお届けします。

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 など、ご縁が有った方にお送りしています。

 

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先日、一年ぶりに伊勢神宮をお参りしてきました。
特に内宮は日の出前の5時過ぎに境内に入って参拝。

木々の間からは、ほんとに久しぶりの天の川が
モヤーっと見えたり、
時折、ムササビの鳴き声が聞こえたりと、
とても神聖な、厳かな雰囲気での参拝でした。

終えたころには、細い三日月が鳥居の間に。

やはり定期的に神社などで参拝することで、
都度、目標や誓いを新たにしたり、
繰返し自分に言い聞かせる、という機会に
なるのでしょう。

 「成功している人は
  なぜ神社に行くのか?」 八木龍平著
   https://books.rakuten.co.jp/rb/14309483/

というのも判る気がします。
また来年も、行きたいと思います。
(来年は、妻も一緒に、と考えています)

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さて、今日は、ある産業用機器の製造工場の
コンサルティングに行った時のお話です。

その企業は40年前から工場などで使われる
装置を生産・販売しています。

既に新機種にはなっているのですが、
当初のVersionの機器が、まだ世界中に2万台も現役、
まだまだ、メンテナンスして使い続けたいという
顧客も多いそうです。

これは、その企業の大きな財産・強みです。

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ただ、40年ともなると、問題も多数出てきます。
部品供給・入手性です。

40年前の技術、入手部品で作られていますから、
当時は普通の部品であっても、
今ではとても特殊な部品が使われていたりします。

実際、(今では)特殊なスイッチやトランジスタなど。
UJT(Uni Junction Transister)って、
私も初めて見ました!

ネットなどで調べても、なかなか見つかりませんし、
見つかっても高価!
ある時は、某国から購入したら、
正常品が200個中に10個余りしかなったことも。


こうなると、メンテナンス・継続使用希望の
顧客へのサポートにも、支障が出てきます。


企業側でも認識していて、
課題を

 ”これらの特殊な部品の確保”

として対応しようとして来ましたが、
なかなか解決できていない、
というのが現状でした。

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今回のコンサルティングでは、
まず、機器を実際に見て触らせてもらい、
回路図や機構図を頂いて、
動作を大まかにですが理解することを進めました。

その中で、問題のスイッチの所にたどり着きました。

その時の私の質問は、

 ”この部品・ユニットの目的は?”

です。

担当者は、少々虚を突かれた感じでしたが、
話を進めると、

 ”モーターの回転数と回転方向を知ること”

なのが、判りました。

つまり、課題は、

 ”回転数/回転方向を知る手段を確保する”

だったわけで、認識する課題レベルを
上位に上げた、と言えます。

VE(Value Engineering:価値工学)的に言うと、

 〇回転数/回転方向を伝える

という機能の実現手段として、
特殊なスイッチが使われていたわけです。

当時はそれが、最適な解だったのでしょう。

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”回転数/回転方向を伝える”という機能を
実現する手段は、たくさんあります。

その場で担当者と話をしていき、
実用的実現可能な案として、

 「フォトインタラプタを使う」

という方向で検討していくことになりました。

信号を受ける基板側のI/Fを見ると、
実は単にOn/Off信号で受けていることが
判ったので、基板側はそのままで、
ユニット・部品側の工夫で入れ絵は可能との
判断になっています。


今回は、割と判りやすい例となりましたが、
機能本位、目的指向で、課題レベルを上位にすることで、
解決することが出来ました。

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40年も経つと、進歩する技術の一方で、
すたれていく技術・物が出てきます。

電子部品に限らず、数年・数か月の寿命の
製品・部品が有り、設計時の選択には苦労します。

それでも、ユニット・部品の機能を
しっかりと認識・把握しておくことで、
代替手段への置換えをやり易くしておく、
ということは可能でしょうし、
設計として必要でしょう。


そのような考慮・配慮が出来る技術者
より求められる、必要とされているのではないかと
思います。

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機能本位、目的指向は、ある程度の
訓練・練習をすることで、身に付いてきます。

自分自身がその思考を常にすることと共に、
コンサル先の技術者に、この思考を
広めていきたいと思います。

 

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アットマーク・コンサルティング合同会社
ものづくり利益力向上コンサルタント

 代表社員 清水ひろゆき

TEL 090-1265-1500
e-mail: h-shimizu@at-consul.com
Homepage: http://at-consul.com/
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