こんにちは、

 ものづくり利益力向上コンサルタント、
アットマークコンサルティングの清水ひろゆきです。

 売上げ向上・新製品開発に役立つ情報をお届けします。

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 など、ご縁が有った方にお送りしています。

 

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少し前になりますが、大阪で開催された、
関西VE大会に参加してきました。

三菱電機やJR西日本をはじめ、
多くの企業がVE適用の事例や推進事例などを
発表していました。

東京というか東日本だと、
全国大会、国際大会になってしまうのですが、
西日本(と言っても広いですが)中心ということも有り
まとまっている感じでした。


そんな中、私はJR西日本のVE適用事例が
とても印象に残りました。

駅にエスカレータを設置するなどの改良工事での
工期短縮の事例です。

確かに鉄道の工事では、
大掛かりな工事で工期は掛かりますが、
列車を動かしながら、人が使いながらの
工事になります。

工事自身はもちろん、工事中の駅利用の安全も
確保しなければなりません。

工事中の不便な状況をなるべく短縮することが
求められるわけですね。


☆------------------------------------- この事例では、次のようなアプローチで
工期短縮を実現したそうです。

①前提条件の確認
 ”これは外せない”という条件ですね。
 〇エスカレータ設置、安全/列車運行の確保

②制約条件の整理
 上記条件のための制約事項を共通認識にします。
 〇工事中のホームの通路幅など

③問題点の洗い出しと整理
 なぜ工期が掛かるのかの要因を洗い出して
 その要因をグループ分け・系統付けます。

④問題点を”反転”させ、
 何が実現出来たら工期短縮になるかの要因をリスト
  「仮囲いが多い」→「仮囲いを減らす」
 ※ 問題→課題 への転換と言えます。

⑤実現するための、具体的なアイディアを
 発想して整理
 「仮階段の部位を減らす」→「既存躯体を利用する」

⑥アイディアの評価と採用案の決定
 発想されたアイディアを、経済性、
 技術性(実現性)と、工期短縮効果で評価。
 前提・制約条件を確認して、採用/不採用を決定


今回の発表によると、約50のアイディアが発想され、
その内約15個が実際に採用され、
工期を当初予定の 14ヶ月から10.5ヶ月に、
3.5ヶ月も短縮できたということです。

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私も良く鉄道を使います。
何年も前の京王線調布駅の地下化では、
工事の様子はほとんど判らない状態だったのに、
ある日突然! 地下ホームになっていて、
凄いなと思いました。

今は、渋谷駅が周辺含めて大工事で、
その様子を結構見ることが出来ます。

湘南新宿ラインのホームが
少しずつ移動している!のも判ります。

鉄道の工事、長い期間、運行や人の流れを
止めることなく、安全に行われる裏には
こういう努力と”プロセス”も
行われているのかと思います。

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先のプロセス①~⑥は、何も鉄道工事に
限ったことではありません。

新製品の設計はもちろん、
何がしかのプロジェクトや、
何かの改良・改善にも同じことです。

「問題点」→「課題」の転換

は、当たり前のようですが、

一度”「問題点」として洗い出す”という
プロセスが重要です。


何かを始める時”出来ない理由=問題点”は
たくさん出すことが出来ます。

裏を返せば、「その問題が解決すれば実現する」
訳ですから、そこに注力することが必要です。

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VEはこのプロセスと思考を、
明文化して、再現性を持って行えるようにする手段です。

今後も、”目的思考”と共に、
VEのプロセスを活用して、
クライアント企業の経営改善に
繋げていきたいと思います。

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アットマーク・コンサルティング合同会社
ものづくり利益力向上コンサルタント

 代表社員 清水ひろゆき

TEL 090-1265-1500
e-mail: h-shimizu@at-consul.com
Homepage: http://at-consul.com/
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