1.  2020春Learning World WORKSHOPレポート
2. 英語の運用力を育てるには?
3. 学会レポート:文部科学省の指針と小学校の英語の今後

1. 2020Learning World WORKSHOPレポート】

3/1 名古屋、 3/8 東京は開催を断念~

 

2020年春のワークショップは新型コロナウイルス感染防止のため、2/23(日)大阪会場のみ開催し、名古屋、東京会場は延期と致しました。予定通りの開催を断念する旨をお伝えするお電話の際には「え?!もしかして…日曜日ナシですか?」「ええ~!この日だけはと予定調整して空けてたのに…」「アプリコットさんだけはやってくださると思ってました」「全然問題ないと思うんですけど…最終決定なんでしょうか?」「ケリン先生とお話ししたかったです」「商品を手に取って実際いろいろ見て検討したかった…」「知り合いの先生に会える予定だったので」とリアルなお声を多数頂き、スタッフ一同申し訳ない気持ちでいっぱいでした。お申込頂いた先生方には改めて心よりお詫び申し上げます。

 

【2/23(日)大阪会場は予定通り開催】

大阪会場には当日飛び入りのLearning World認定校の先生方も含め40名以上の方にご参加頂きました。他社のイベントでは参加申込の3割しか来なかった…などと耳にしていたのですが、8割以上の先生方にご来場いただきましたことに心から感謝致します。

 

■会場内はマスクだらけ!?

当日は受付にボックスごとマスクを置いて会場での着用を奨励したため、アクティビティ紹介の際、会場からのMy turn!の声に対して「みんなマスクしてるから、どの先生が言ってくれたかわからない!」とケリン先生が思わず笑い出す場面もありましたが概ね和やかに進行し、Book2,Book3の中だるみ対策の工夫については子供達への対応のエピソードが熱を帯びて長くなってしまい、思わず「ああ~伝えたいことが多すぎる!!」と苦笑する場面も…。約4時間のプログラムでしたが、「あっという間だった、もっと聞きたかった」等のご感想を多く頂きました。

■Let’s Share タイムも充実。

プログラム最後のLet’s Shareでは7名の先生方にご質問頂きました。英語歴が浅い生徒へのフォローの仕方、英語歴がまちまちなクラスのテキスト選び、ケリン先生が紹介した指導アイデアについての細かい確認、テキスト以外にプラスしている副教材、中学クラスの実際などについて、ケリン先生に丁寧にお返事して頂きました。会場ご参加の先生方には改めて御礼申し上げます。

【イベント内容を自宅で見られる!オンデマンド配信申込受付は3/25まで!】


新年度からの指導のために、3月中に指導のノウハウやアイデアをテキストごとにGETしたい方はオンデマンド視聴をお勧め致します。新型コロナウイルスを気にすることなく、

★ご自宅で何度でも見ることができます!

★24時間いつでも見られます! 

★オンデマンド視聴をお申込みの方は15%OFFでお買い物もできます(~3/31まで)

 

■オンデマンド視聴用プログラム

幼児向け教材WELCOME to Learning Worldの最初の1-2か月の指導や、Book1~Book3の指導アイデア、300名の子供達に日々接しているケリン先生ならではのトークも収録。常に子供達に楽しさを提供し、やる気を引き出しながら、英語がわかっていく充実感を感じさせたり、授業に飽きがこないようにメリハリを持たせた工夫について、時間のある限りご紹介します。

■オンデマンド用のイベント撮影で感じたこと。
今回の撮影は3/8(日)にケリン先生にイベント開催予定の東京会場までお越し頂き、カメラクルー6名、アプリコットスタッフ4名でおこないました。プログラムは2/23に大阪会場で実施したものと同じなのですが、会場が広すぎ&静かすぎる上に無観客状態のため、喋りのメリハリが難しく、ケリン先生が話す英語もどんどん早口に…。アプリコット出版では40年以上ワークショップを継続して開催してまいりましたが、やはりご参加の方々のうなずきや質問、笑顔などリアルな反応があるからこそライブ感いっぱいに参加者の方の理解度を確認でき、もっとわかりやすく伝えたい気持ちから本音トークや苦労話も飛び出し、より理解が深まることを実感しました。


オンデマンド撮影時の一コマ…

★オンデマンド視聴用の動画は現在編集中です。配信スタートは3/16(月)夕方以降の予定です。(配信の実際の時間は若干前後する場合がございます。どうぞご容赦ください)

★オンデマンド視聴の詳細はコチラから

 

お申込みはコチラから

2. 英語の運用力を育てるには?】

これからの英語教育は、暗記や受験テクニックが通用しなくなり、知識だけでは英語力が評価されない時代となります。英語の知識だけでなく英語の運用力が重要視されることになります。英語の運用力は、聞いた音をそのままreproduceする幼児の頃から「聞く→話す→読む→書く」を通して先生やクラスメイトと共に、
1.語彙や表現を増やし、2.自ら考えて柔軟に英語を選び、3.英語で日々やりとりを継続しながら、4.うまく言えない時も(文法や語彙の知識がなくとも)何とかして表現しようとすることで育まれていきます(この問題解決能力は“Overcome the problemsが大切”と、東京の優秀認定校であるマシュー先生が英語教育のポリシーとして昨年まで5年にわたりワークショップで一貫して伝え続けてくださいましたが、まさにその力が大切です)。

→Matthew先生のレッスンブログはコチラから

 

知識重視、訳読式の授業で育った生徒は英語教育の目的が受検になるため、大学に入ったら英語学習をやめてしまいがちです。例えばThere areを使って教室の中にあるものを言う時、「椅子の上に犬が2匹います」と架空の英文を作り、「え?犬が2匹どこにいるの?」と聞かれてキョトンとする生徒がいる、とは英語が言語として機能していない象徴的な例ですが、2020年以降の英語教育は「柔軟な思考と問題解決能力を持ち、英語を高いレベルで運用できること」が大切で、子供達がコミュニケーション能力を身につけるためには、

  1. 自分を表出し学び続ける環境(英語教室という居場所)があり、
  2. 言いたい/伝えたい内容のあるレッスンを地道に継続していくことが必要となります。

 

下記は英語の運用能力を高めるために、Learning World シリーズ著者の中本幹子先生が1995年からずっと提唱している言葉です。

  • 答えは1つじゃない。答えは人によって違う(間違っても良い雰囲気づくり)
  • I don’t know. でも答え。黙っているのは✖ (黙っていては言語は成り立たない)
  • インフォメーションギャップ=Aが知っていてBが知らないので聞く必要のある活動を皆で協力しておこなう(必然性のある英語を意識して使う。英語を使うのは「生徒」)

⇒Learning World著者による「こどもに英語を教えるための講座」申込受付中!詳細はコチラから


また、この春ワークショップのプレゼンターを務めたケリン先生は、

「英語は“語らい”なので黙っていては意味がない。クラスでは毎週Question Timeで15分かけて英語で質問し英語を話させる。この時の英語は自然な英語とまではいかないが、Conversation likeでOK、毎週発話することで力が付く。定着しずらい表現もこの時間を使って補う。Question Timeは日本語NGだけど、それ以外の時間に生徒が日本語でしゃべってきてもNo Japaneseとはしない。たとえ日本語でも自分に伝えたいことがあって話してくれているから生徒の話を聞いた後日本語→英語に置き換えたり、英語で何と言うか考えさせることで言える英語が増えていく」と仰っていました。

 

アプリコット出版では、幼児~小学生用の発話を促す教具をたくさん出版していますので、新年度からのレッスンにお役立てください。

*下記の教材の一部は、3/16~のオンデマンド配信で、ケリン先生が指導のアイデアを紹介してくださっていますので参考にしてください。

 

【おすすめのカラー教具】

カラー教具 No.8:How many apples?  
数(1~10)、色、語彙(リンゴ、鳥、花、あひる、ペンギン、マーブルを使ってHow many…?で数の練習をします。

 

カラー教具 No.31: Let’s Make a Face 

(Book1準拠『アクティビティシート集90』にも同じシート有り)

子供達に目、鼻、口(目 big/little, blue/green/black、鼻 big/little、口 big/little)を選ばせ、黒板に貼って顔を作っていきます。

*体験レッスンのテッパン教材。オンデマンド視聴ではケリン流バージョンをご紹介します。

 

カラー教具 No.23:Let’s Make the Same Shape 

グループごとにいろいろの形でできた家の完成図を見ながら同じものを作っていきます。
S: Big yellow circle, please.  T: Here you are…

 

Big Red Triangle Kite(Book2準拠『アクティビティシート集133』より)

Is it bigと質問を繰り返し、24枚の凧の中から1枚を当てます。

*ケリン先生はshapesの各語彙を幼児クラスで導入し、Book2では生徒達はcircleなどの語彙は既に知っている状態のこと。時間がかかるアクティビティは、1-2年前から語彙を先に楽しくインプットしておくのがコツとのこと。

  

【おすすめのワークブック】

★幼児期の自己表現&プレゼンテーションに最適

WELCOME to Learning World YELLOW ACTIVITY BOOK

幼児期から自己表現に慣れることができます。テキストよりも売れている人気のワークブック。

  

★小学校高学年:Writing&文法に強くなる!

Learning World Book4 BRIDGE WORKBOOK(CD付)

宿題にするのではなくクラスの中でやっていきます。定着していない文法の知識はワークブックを解きながら身につけていき、大量に練習することで英文を速く正しく書けるようになります。

 

【発話を促す工夫】

★Question Lists(Learning World 1,2,3の指導マニュアルロムに収録)

下記からもリストをご覧いただけます。

*オンデマンド視聴でもこのリストを紹介しています。

 

【書き損じの補充用】

Name Card/Challenge Chart (e-APRICOT限定販売 10枚入り/税込550円)

修了証Certificate  (e-APRICOT限定販売 各巻とも10枚入り/税込550円)

 【参考】Learning World の詳細はコチラから

【3.学会レポート:文部科学省の指針と小学校の英語の今後】

 ご存じの通り今春から小学校、2021年には中学校の英語教科書が新学習指導要領に基づいて全面改訂されます。新学習指導要領・英語の改訂ポイントはざっと次の通りです。

  1.  4技能5領域:Speakingが「やりとり」と「発表」に分けられ、実践的な英語が求められる。
  2. 反復ではなく、発話や発表などアウトプットや表現する能力が重要視される。
  3. 理解していることをどう使うか⇒「思考力、判断力、表現力」重視。
  4. 授業時数:小3、小4は年間35時間、小5、小6は年間70時間。(中学は現状のまま変わらず)
  5. 語彙:中学3年間で1200語⇒1800語に。小学3-6年の4年間で600-700語。
  6. 文法:中学文法に仮定法、現在完了進行形、原型不定詞が入る(今は高校で履修)。

 

国が英語教育の変革に本腰をあげて英語の運用力重視を打ち出したため、小学校での実際の取り組みを知るべく、2月8日に「第16回 全国小学校英語教育実践研究会 山梨大会」(於:山梨学院大学)に出展参加してきました。この学会は小学校での授業実践を毎年公開している唯一の学会で、16年前に京都市内の小学校の研究授業公開と指導講評をするプログラムでスタートし、その後、自治体や教育委員会と連携する形で毎年約1300人(教育委員会、小・中学校の先生方、大学の先生方など)が参加しており、アプリコット出版は絵本BIG BOOK、4線ソフト(Flash Card Maker)中心に展示ブースを出しています。

今回は「英語を使って自ら考え伝え合うことができる児童の育成」を柱にして、3~6年生の外国語活動の授業が公開されました。文部科学省発行の英語教科書「Let’s Try」(3・4年生)、「We Can」(5・6年生)を使用し、① 知識・技能 ② 思考力・判断力・表現力等  ③ 学びに向かう力・人間性等 の3つの能力育成にいかにつなげていくかが各校共通のテーマで、思った以上に新指導要領に沿った授業が実践されていると感じました。

 

準備~実践~公開授業(発表)の共通認識は以下の点でした。

  1. 目標を見据えた指導⇒育てたい児童の姿
  2. 無理のないステップを踏んだ指導⇒学校差、習熟度差
  3. 英語を使った本物のやり取りを大切にした指導づくり⇒教師と児童、児童同士が学んだ表現を使っていかに生きたやり取りができるか
  4. 目的・場面・状況を意識した言語活動⇒どのようにリアルなものとして活動を実現させ、児童の思考・判断・表現力を高めることができるか
  5. 文字指導(読む・書く)をどのように行うか⇒聞く・話すを中心とした言語活動を行いつつ、文字指導につなげた学びをどのように評価するか

 

下線部分はLearning Worldシリーズの理念と一致しており、小学生の知的レベルに合った様々な活動が発表されていました。(例:どんな果物が好き? ⇒「自分だけのオリジナルパフェを作ろう!T:What do you want? I want a strawberry. One? Two? Oh! Two strawberries please.⇒This is my favorite paffe.(カラーリングされたオリジナルパフェについて、フルーツの種類、個数、こだわりのポイントなどを英語で紹介)

 担任の先生方は英語が苦手と言いつつ日々ALTの先生や他教科の先生方と協力し試行錯誤を重ねることで自信をもって授業に臨んでいる様子も見受けられました。「英語が苦手だから、なんて言ってられない、やるしかない」という先生方も増えているように感じました。

 

プログラム後半には、文部科学省初等中等教育局視学官の直山木綿子先生が登壇し、「新学習指導要領全面実施に向けて伝えたいこと~指導と評価について~」というテーマで講演されました。

直山先生曰く、「具体的な評価の指針は3月中に取りまとめ通達します(遅れてすみません)。小学校の先生方は英語授業の評価について非常に過敏になっていますが教科になった以上、評価はきっちりしていただきます。ただ、いろいろな現場を見てきて私は“評価”については、こんな願いをもっています。

個々の習熟度の判定だけでなく、どうか、新たな教科(英語)に対する学習意欲、活動に向かう態度に是非注視をお願いしたい。英語が新しく始まったことで学習態度にどんな変化がもたらされているか?どんな思いで授業に取り組んでいるか?英語が好きになってくれてる?人とのコミュニケーションを楽しめてる?自分のことをたくさん紹介できている?人前で自分を語ることに喜びを持てている?・・ということを強く意識して子供達を見てほしいと願っています」

 

直山先生のお話から、英語の評価を数値化する難しさがある一方で、公教育が担うべき全人教育が英語が入ることでより実現できることは意義深いと捉えていることが窺えました。

 

いよいよ4月から新しい英語教育が実施されます。民間英語学校は大人数を相手にする小学校とは以下の点で大きく異なります。

1       少人数クラスで子供達1人1人に目が行き届く。

2       幼児期から8-10年かけて英語を教えることができ、子供達同士も仲良くなりやすい。

3       家族や学校と違い、自分のことを言いたい相手がいるため発話の必然性が生まれやすい。

 

民間英語学校で今後さらに大切になると感じるのは次の2点です。

  1. クラスで毎回生徒達とchatする。(リスニング力が強化され、英語を使う場にもなります)その際、カタカナ語化していて類推しやすい語彙と、習った語彙や表現を意識して入れます。
  2. レッスンの中で子供達がどれだけ英語を言っているかを常に意識する。英語を使うのは子供達です。先生の質問に簡単な英語で答えるだけでなく、テキストの英語を生徒が使う場面を意識的に作ることが大切です。

【参考】新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について

 

 ※来年度は東京開催です(2021.1/29~1/30)。小学校でどんな英語教育が実践されているのか、ご興味をお持ちの方は是非、参加してみてはいかがでしょうか。

【アンケートご協力のお願い】

「先生方に最も近い出版社」として、皆さまの声をもっとたくさんお聞きしたいと思っていますので、アンケートにご協力いただければ幸いです。ご回答いただいた方には、抽選で10名様に☟プレゼント!(3つの中から1つ選択)
1. My Words 564 チェックシート 

小学生クラス(英語歴3-4年)で語彙力をためす、もっともリーズナブルな教材です。児童英語の基本カテゴリーごとにどれだけ語彙を知っているかチェックができます。

2. Learning World 月謝袋(10枚入り)

 Learning World シリーズのキャラクター達が勢ぞろいした月謝袋。サイズ:12cm×19.5cm

3. 3センチゴールドシール(直径30mm, 240片)

何枚でもほしいゴールドシールを1年のご愛顧に感謝してプレゼント♪ 直径30㎜のキラキラ☆のご褒美シールです。文字はえんじ色(赤茶)使い方はコチラ!!

アンケートはこちらから。ご回答は2020/4/15までにお願い申し上げます。当選者プレゼントは2020/4末頃までに発送予定です。プレゼント郵送先が不明の場合はメールにて確認をさせていただいておりますが、発送前日までに確認が取れない場合は自動的に当選キャンセルとなりますのでご了承ください。
アプリコット出版とつながるSNSは以下アイコンから。LINEへのご登録はこちら
Facebook
Twitter
YouTube

■ 次回以降の配信停止希望の方は、お手数をおかけ致しますが下記の「配信停止」からお手続き下さいますようお願い申し上げます(メルマガを受信されている方にのみ配信停止リンクが表示されます)。


東京都中央区日本橋小網町18-7 小網ビル4F


配信停止 | 登録情報更新 | このメールを転送する
正しく表示されない場合はこちら