合同会社エフエイト Newsletter Archive - 「上の腰」と「下の腰」っていう考え方

こんにちは、高岡です。

最近、ゼロベースランニング道場では
上の画像みたいな板書をしてます。

改めてこうやってみると
自分の絵心のなさに愕然としますけど・・・

まぁ、今回はそれは置いといて。

上の画像の中に、背面の絵がありますよね？
そこに注目して下さい。

ヒトって動物は基本、首が座って
寝返りしてうつ伏せになれるようになり
上半身反り上げて、ズリバイができるようになって
ハイハイができるようになります。

ヒトが自身の意思で初めて「移動」できるようになるのが
このズリバイ。

そして上肢・下肢を思うように使えるようになってくると
ハイハイに移行する。

ハイハイしてる子どもを思い浮かべてみて下さい。

上肢が繋がってるところはどこか？
下肢が繋がってるとこは、どこか？

上肢が繋がってるのは肩甲骨で
下肢が繋がってるとこは寛骨（腸骨・坐骨・恥骨で形成される）です。

下肢の場合は、大腿骨との関節部分
つまり股関節は寛骨臼っていう
腸骨・坐骨・恥骨が形成する臼に収まってて
上肢（上腕骨）が肩甲骨だけに収まってるっていう点で
微妙に違いはあるんですけど
上肢の場合は、そこに鎖骨も関係してきます。

ちょっと小難しい話になっちゃいましたけど
最近の道場では
左右の肩甲骨の間あたりを「上の腰」
左右の腸骨の間、つまり仙骨ですけど
これを「下の腰」って表現してます。

この「上の腰」と「下の腰」を入れることで
「腰（コシ）が入る」動きにつながるんじゃなかろうかと。

「腰」って一般的な、解剖学的な、狭義の概念では
いわゆる「腰椎」がある部分を指すことが多いですよね。

きっとあなたも
「腰」って言われたらその部分をイメージすることでしょう。

だけど、例えば「うどんのコシ」ってのがわかりやすくて
うどんのコシって、まあ言ってみたら「芯」っていうか。

固くてもマズイし、柔らかすぎてもマズイ。

コシが入ったうどんは、やっぱうまいっすよね。

こないだね、初めて福岡（春日あたり）でうどん食べたら
そこのうどんが、讃岐うどんとはまた違う食べ応えで
超絶うまかったんですよね。
（讃岐うどんも好きですよ）。

その時に感じたのが
麺はすごく柔らかくて、讃岐うどんとはまた一味違う「コシ」。

だけど、しっかり「コシ」が入ってるから
めっちゃうまい。

これと同じで
僕たち、ヒトの「コシ」って
背骨なんじゃないかなーって思うんですよね。

しかも、いわゆる脊椎だけではなく
仙骨まで含めて。

仙骨って解剖学的には脊椎ではなくて
骨盤としてカテゴライズされてるんですけど
仙骨までを脊椎、つまり「コシ」として考えると
色々としっくりくる。

で、この「コシ」を入れるためには
「上の腰（コシ）」と「下の腰（コシ）」を入れることで
統制が取れるっていうか、締まる感じ。

こうやって道場を進めていくと
面白いことに
上のコシは動くけど、下のコシは動きが悪い、とか
下のコシは動くけど、上のコシは動きが悪い、っていう
それそれの癖がハッキリと見えてくるんですよね。

どちらにせよ、これだと「コシ抜け」になって
走りに締まりが出てこない。

つまり、コシが入った走りにならない。

最近の道場に来ていただいてる方は
上のコシを入れるためのドリルと
下のコシを入れるためのドリル
そしてそれをまとめるドリルをやっていただいてますけど
特段、なんかキャッチーなドリルをやってるわけじゃありません。

やってるのは、四つ這い、股割、ブリッジ。

これを深めていくわけです。

ハイハイから立ち上がって二足歩行を始めたばかりの赤ちゃんは
脚の筋力がない分、脚の力みには頼れませんから
コシを入れないと歩けません。

でも、ハイハイをする期間が短いと
すぐに筋力に頼るような歩きになるんじゃないかなーってのが
僕の推測です。

コシを入れるよりも
脚の筋力に頼った方が、手っ取り早いんですよね。

その方が一時的には早く移動できたりもするし。

ただそうなると
もうその歩き方が、その人のスタンダードになります。

何もテコ入れしなければ
それがその人にとっての「ヒト」の歩き方、になっちゃうんです。

「三つ子の魂百まで」とはよく言いますけど
そこまでに身につけたものが
その人のスタンダードになっていく。

別にそれで不自由することもなければ
そのままでいいんですけど
大抵はどこかで、何かにぶつかります。

その時に自分のスタンダードを見直すって
なかなかの作業になるんですよね。

自分のスタンダード、つまり「癖」ですけど。

これまでの自分を支えて来た「スタンダード」を
否定するっていうか、疑うことから始めないといけないので
これがまたすっごく大変。

なぜなら・・・

「自分のことは自分が一番よくわかってる」

これが一番厄介。

僕は、こうやってメルマガ書いてますけど
自分のタイプミスにはなかなか気づけません。

後から誰かに言われて気づきます。

そして、僕も他人のタイプミスにはよく気づけます。

それと同じです。

なーんか、だいぶ横道に逸れちゃいましたけど。

えっと、今日はなんの話でしたっけ？笑

あ、そうそう！

「上のコシ」と「下のコシ」のことね！笑