これは「デュオ」っていうモデルです。
これも、上に挙げたトーリンと同じくらい
ソールの厚さがあるんです。
しかも、重さも247gと、トーリンとそれほど変わらない。
だけど、質量としての数字には違いがなくても
感覚的な「重さ」は、全く違う。
デュオの場合は、めちゃくちゃソールが高反発で
硬いんです。
だからなのか、トーリンで感じた足の重さを
デュオでは感じない。
むしろ感覚的にはヴァニシュと同じくらい。
この違いは、何なんだろう・・・?
それを確かめるために
もう一度トーリンで走ってみました。
うーん、やっぱ重い・・・
ただ、重いながらもそのまま走ってみたんです。
すると、面白いことに気づきました。
バシッとコシが入ると、その時は足の重さが、何だか
軽く感じる。
反対に、母趾球が内側に回るような、コシが抜けた走
りになると、何だか足が重い。
ほー、これは面白い。
そのまま走り続けてたら
いつの間にかペースが上がってて
キロ4分切るくらいまでスーッと上がってました。
しかも、努力感が少ない感じで。
その日はそのまま、すごくいい感じで走れたんですよね。
アウトソールが柔らかいと
やっぱ難しいことに変わりありません。
シューズショップの店員さんが
ビギナーの方に厚くて柔かーいアウトソールのシューズを勧めるのは
改めて、超スパルタ教育だなーと笑。
じゃあ、そんなシューズは履かない方が足のため!
っていうのも、これはこれで残念だなと。
ソールが厚くて柔らかいシューズは
スイートスポットを探すためには
ものすごくいいトレーニングツールだと思います。
トレーニングツールっていうか
アクティベーションツールっていう方が適切かな。
地面とコンタクトする際のスイートスポット。
野球では、超最高のホームランを打った時は
打った感じがしないって言いますけど
それってバットの真芯でボールを捉えるからって言います。
ランニングでも同じように
地面とコンタクトする際のスイートスポットがあるんだと思うんですよ。
裸足で走ったりすれば、それが掴みやすい。
わかりやすいんですよね。
柔らかいソールだと、それがものすっごく難しくなる。
だからこそね、ぜひ裸足でしか走らない人にも
一つの稽古として使ってもらいたいなーと。
よく遠距離恋愛の話で例えますけど
シューズを履くってことはそれだけ
地面との距離が遠くなるわけで
遠距離恋愛と同じだと思うんですよね。
じゃあ、ずっと近くでくっついてたら
相手のことが良くわかるかって言ったら
意外とそうでもなかったりしますよね?
むしろ、ちょっと離れた方が
相手の良さがわかったりすることもあります。
こないだ、ウチの親父がね、言ってたんですけど
オフクロが旅行で3日くらい家を開けると
なーんもできんくて、メシはインスタントもの
洗濯はたまる・・・
「いやー、お母さんの有り難みがわかるね」と。
いやいや親父、普段からなんも手伝わなさすぎでしょ?
ってツッコミましたけどね。
まあそれはいいとして。
今回お話ししたソールの柔らかさ。
これってつまり、パートナーが浮気っぽかったり
癖があったり、掴みどころがなかったり。
そういうことです。
そういう相手に対して、力づくで付き合おうとしても
絶対にうまくいかないですよね?
こちらがストレスを溜めるだけです。
であれば、こちらの出方を変えなきゃいけない。
まずこちらが変わることで、相手が変わる。
こちらが変わることで、シューズをうまく使えるようになります。
たまには、自分が「履きにくいなー」って感じるシューズで
走ってみるのも、いいもんですよ。