裸足で走ることは
人間の自然に回帰する素晴らしいことだと
思っている人がいるかもしれません。

でも、裸足で走ることで、都合よく
自動的に、人間にとってメリットばかりを享受できるなんてことは
全くありません。

そもそも「自然」という言葉について
もしかしたら誤解があるかもしれません。

自然とは、「苦」がベースです。

例えば、なぜ、人は息をするんでしょうか？

そんなこと、あなたは考えたことありますか？

それは・・・
息をしないと、苦しいからです。
だから、息をする。

これに異を唱える方はいらっしゃるでしょうか？

だから
「自然」は「苦」がベースなんです。

確かに
裸足で走ることは人間の「自然」に近づく行為です。

じゃあ裸足で走ればエスカレーター式に全てがうまくいくのかといえば
そんなことはない。むしろ、うまくいかないことの方が多い。

これが「苦」。

うまくいかないことが当たり前、なんです。
ていうか、うまくいかないことで気づかされる。

「苦」によって気づかされる。

だからこそ工夫する。
その工夫は「苦」を乗り越えるための工夫。
いうならば、生きるための工夫。

苦がベース、なんてこと言われて
今の日本でどれだけの人が頷けるでしょうか？

世の中、うまくいかないことだらけ。
理不尽なことだらけ。

だって、自然災害なんて理不尽極まりないでしょ？
そもそも、そんなもんなんですよね？

でも、そんなことで悩んでられない。
だって、それでも生きなきゃ！前に進むしかない。
だから、工夫するしかないんです。工夫の連続です。

この基本姿勢があれば
うまくいかないことに対する姿勢が変わります。

被害者意識が消え失せます。
全て自分の責任って考えられるようになる。

そうすることで
工夫するエネルギーが生まれる。

だから、裸足で走ることが今の日本に必要なんです。

失敗したことや、人に迷惑をかけてしまったこと
人生最悪、もう生きていけない。

死んでしまって、全てリセットしてしまおう。

死んだほうが、楽になれる。

もう、考えたくない・・・

確かに、その方がきっと楽なんじゃないかな。
解放されるような気がするんじゃないかと。

生きるのって、苦しいですから。

僕も、高校時代は死んでしまいたいと思ったことが
何度もあります。

やっぱり、そういう時って気が病んでますから
そういうベクトルでしか、物事を考えられなくなってしまう。

で、そういう時ってやっぱり
被害者意識で頭の中がいっぱいです。

全て、誰かのせい、何かのせい。


この「被害者意識」や「自己責任の欠如」は
モノやサービスが人に寄り添えば寄り添うほど
陥りやすい罠なのかもしれません。


僕は聖人君子でも何でもありませんから
今でもやっぱり失敗をします。

こないだも大きな失敗をやらかしてしまいました・・・涙


すごくたくさんの方にご迷惑をおかけしてしまったんですけど
もう、起きてしまったことは取り返せないので
誠心誠意、今できることをやるしかない。

失敗しない人なんていない。

もちろん、失敗しないように気をつけなければいけない。

だけど
失敗を心配しすぎて先に進めないのは
「自然」じゃないな、と。

チャレンジしてみて
ダメだったら、何がダメなのかを
フィードバックする。

そうやって成果に近づいていく。

死ななければ
そのチャンスはいくらでもあるんじゃないかな？



今の日本は
便利なモノやサービスが溢れて
過ごしやすくなって
うまくいってるようで
実は、ジワジワとうまくいってないことが
拡がってるんじゃないでしょうか？