こんにちは、高岡です。
ある有名なコーチが、こんなことを言っていました。
「全力に近いようなスピードを出すようなトレーニングをすると
足先だけの動きに頼って、動きが雑になる。」
「インターバルのような速いペースのトレーニングよりも
ビルドアップ走のうようにじわじわペースを上げた方が
正しい走りが身につく」
確かに、わかるような気がします。
あなたももしかしたら経験があるかもしれませんが
「絶対にこの大会でいい記録を出したる!」って
意気込み過ぎてる時って、結構失敗することが多い。
欲に飲み込まれると本来の動きを見失う
なーんてことはよく言われてますけど
欲丸出しの時って
小手先の動きになりやすいんじゃないかなーって。
ランニングの場合は、「小足先」???
足首の底屈によるキック
特に母趾球で地面をキックする感覚って
地面をすごく感じるから、わかりやすいんです。
ウチの治療院には大学野球のトレーナーやってる三谷先生がいるので
僕のピッチングフォームがマジでダサくて笑えるとか
そういう話をたまにするんですけど
バッティングに関して、こんなことを言ってました。
「ボールをバットの芯で捉えると、当たった感じがしない」
確か、プロ野球選手も同じこと言ってたな。
で、これって、ランニングと同じだと思うんです。
地面を感じてるようじゃ、まだまだ。
母趾球で地面を感じる。
じゃあ、小趾球はどこいっちゃった???
冒頭に紹介したある有名なコーチの言葉。
最初からスピードを上げようとしすぎてしまうと
足先に頼るようなランニングになりがちだから
余裕を持ったスピードで、物足りないくらいで入ることで
結果的に最後までいいペースのトレーニングができる
ってことなのかなと。
キックに頼り出しちゃうと
体が泳ぐっていうか、バタバタするんですよね。
努力感の割には、ペースが上がんない、みたいな。
腕と脚がバラバラになってる感じで
走ってて全然気持ちよくない。
でも、いい動きの時って
そんな頑張ってる感じはないのに、結構いいペース。
調子の良し悪しはその日によって違う。
同じ高岡尚司でも、今日はキロ3分が余裕でも
明日はキロ3分がめっちゃキツイなんてことはよくある話。
だから、タイムの設定にこだわり過ぎると
母趾球で地面を踏まなきゃいけない走りになりやすいのかもしれませんね。
例えばですけど
400m10本やるなら、最初の2本は努力感ベースで70%くらい
そのタイムを参考にして、その日のタイム設定を決める、とかね。
動きに余裕っていうか、遊びがあるか?
そうすると
母趾球で地面を感じる必要もなくなってくるんじゃないかな?
だから目指すところは
ペースが速くなっても
足先の走りにならないこと。
はい、稽古しなきゃです。