こんにちは、高岡です。
今日は、ランニングによる故障でお悩みの方や
レース後半に足が攣ってしまう方には
是非とも読んでいただきたい内容です。
さて、ランニングによる故障と
レース後半に足が攣ることには
共通する「あること」があります。
それが「筋肉の無駄遣い」です。
マラソンって基本は前方向に進む動作ですけど
その動作の「道理に合わない動き」をすれば
筋肉を無駄遣いすることになります。
その「道理に合わない動き」とは
1、後ろ方向に進む力を、過度に地面に伝えてしまうこと
2、体の前面に力を集めてしまうこと
ざっくりいうと、この2つです。
今日は、まず1に関してお話します。
よく
「アスファルトを走るのは脚に負担をかけてしまう」
って言いますよね?
これって、半分正解で、半分間違い。
ってのも、多分この一言の意図って
「アスファルトが硬いから」
ですよね?
アスファルトが硬いから故障する???
僕は、ちょっと違うのかなーと。
アスファルトが硬いから故障するっていうんであれば
裸足で走ってる僕は、年中故障しなきゃいけないことになります。
しかも大半のランナーは
その硬いアスファルトに直接足を打ち着けてるわけじゃないですよね?
アスファルトと足の間には
シューズのソールが介入してるはずです。
だから、アスファルトが固かったとしても
それはそんなに影響はない。
そういう意味で、半分間違い。
でも、やっぱりアスファルトは土に比べれば
脚に負担をかけるんです。
その原因は・・・
「摩擦」
です。この摩擦が曲者。
土のグラウンドってある程度滑りますよね?
芝もそう。砂浜も。
滑るってことは
ブレーキをかける走りになってても
摩擦が小さいから、脚にかかる負担は
アスファルトよりも小さいわけ。
だけどね、じゃあ摩擦が悪いかって言ったら
そういうことでもない。
要は、その摩擦を如何に利用するか?ってこと。
ブレーキをかける走りになってたら
摩擦は過度な負担になります。
だけど、摩擦をうまく使いこなせれば
走りにアドバンテージを与えてくれます。
ただし、摩擦は扱いが難しいことは
忘れちゃいけません。
どういうことかって?
例えば、摩擦が小さいスケートリンクをイメージしてください。
そこで走るって
相当難しくないですか?
つま先でリンクを蹴って進もうとしたら
滑りまくって前に進めないどころか、転んじゃうでしょ?
でも、摩擦があることで
ある程度雑に走っても立ってられるし、前にも進める。
だから、弱点がわかりにくくなるんです。
人間ね、転ばなきゃわからないことがあります。
でも、大人になると転ぶのが怖くて
できるだけ転ばないようにしちゃう。
スケートリンクだと
ブレーキかけたら、すてーんって転んじゃいますけど
摩擦があると、それがわかりにくいですもん。
わかるとすれば
筋肉痛とか、故障とか
そういう情報ですね。
スケートリンクだと、転ぶことで気づけるから
フィードバックが早い。
だけど、故障するってそこそこの時間が経過して起こるもんだから
フィードバックが遅くなる。
しかも、その体からの情報を無視して
ただその情報を消してしまえばいいくらいに
考えてるランナーが多すぎます。
スケートリンクで転ぶの、めっちゃ面白いですよ。
僕もやったことありますけど。
もちろん、はじめは超ヘタッピでしたけど
転べば転ぶほど、うまくなってきます。
(アザも増えますけど・・・笑)
そういう意味で
「アスファルトを走るのは脚に負担をかけてしまう」
ってのは、半分正解で、半分間違いなわけです。
そう考えると
「土のグラウンドを走るのは脚に負担をかけない」
ってことにも疑問が出てきます。
土の摩擦って、スケートリンクよりも大きいけど
アスファルトよりも小さい。
そうなると、ブレーキをかけてても
故障に繋がりにくい。
これを「そりゃあいいじゃん!」って捉えるなかれ。
ただただ、摩擦が小さいことで
ブレーキをかける走りの「ブレーキ度」が誤魔化されてるだけってこと
例えば、膝が痛いランナーで
アスファルト走ると痛いけど
土だと痛くないって方は
多分、土だと誤魔化せてるだけだと思いますよ。
土の方が柔らかいから痛くないってのは
僕のこれまでの経験上、ほぼゼロです。
だから、土もアスファルトも
双方に一長一短があります。
じゃあ
「後ろ方向に進む力を、過度に地面に伝えてしまうこと」を
どうやったら改善できるかっていうと・・・
一番早いのは、転ぶこと。
っていうか、転ぶのを怖がらない姿勢、ですね。
具体的に言うと
アスファルトを裸足で走ってみるとか
スケートリンクで滑ってみるとか。
お金がかからないのは・・・
まぁ、言うまでもないですけど笑笑。
ただ、せっかく冬なので
スケートリンクに行ってみるのもいいかもですね。
スケートリンクは、めっちゃわかりやすいですから。
僕もしばらく行ってないんで
今度行ってみます。
さて、次回は
「筋肉の無駄遣い」のもう一つの原因である
「体の前面に力を集めてしまうこと」について
お話ししますね。