手間ひまかけて質を生み出す
少し前までは、京都野北山杉の磨き丸太は世界一高い木材として有名でした。20年生の丸太1本が100万円するものもあったりする。吉野杉も、完全に無節の柱材にすると、とてつもない価格になります。
しかし、それは樹木そのものの性質による銘木ではなく、人が作り上げたものだということ。四方無地だと生長過程に人が手を加えることによって達成していました。
量の林業とは、大面積が必要で低コスト育林と低コスト伐出が欠かせない薄利多売の林業。それに対して質の林業とは、小面積で一本の価格を追求する林業。育林にも加工にも手間とコストをかけて、それでも報われる品を生み出す。
やはり日本は「質」で圧倒的な差を生み出すプロかもしれない。
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