みなさんこんにちは!JUPITAチームの三輪です。
コロナ禍で深刻な他業界と同様に我々の建築業界もプロジェクトの延期や中止など、ダメージが及ぶ状況ではありますが、JUPITAで今やれることはなに?ということで、日々新製品の開発に取り組んでおりました。
開発のテーマは石膏ボードでは高難易度の「縦断面のR造作」にチャレンジです!
X-J VR開発の経緯ですが、平面でのRは間接照明装置JP-Rで製品化をしておりますが、縦断面でR造作のユニット化は、石膏ボードで完結する上での問題が多く、せっかくのお引合いを無駄にしている状況でした。
その問題に関連して、古くから販売されてる石膏ボードの曲面用既製品(正確には多角)がございますが、シビアな表面を必要とする塗装仕上げに不向きなことや、施工時の扱いづらさも重なり、現場で積極的な採用が聞こえてこなかったように感じます。
《石膏ボードの曲面用既製品が、採用を控えられる理由》
・案件毎のR(曲面)に追従させる為、裏面に切込みの多いジャバラ状で、欠損部分が多い
・裏面の欠損部分を石膏系パテで埋める必要があるので、手間が多い
・裏面切り込みが仕上げ表面に筋状に浮き出てしまい、貼るだけでは完結しない
・表面に浮き出た筋状を滑らかにするパテ処理、ペーパーがけの技術が必要で手間も多い
・結果的にトータルコスト(費用、工数)が多く掛かってしまう
上記の理由もあり、R(曲面)では繊維混入系のボード6mmの2重貼りが主流になっており、現場施工では難しい細かい装飾には、ケイカル系の人工木材や金属加工が採用されているのが現状で、X-J VRはそこをターゲットにしております。
《JUPITAで改良を施し、実用化した点》
・仕上げ表面に切込み跡を出さない、2重の積層工法の採用で、滑らかな造作を実現!
・成型技術でジョイントのスチールしか必要としない頑丈な成型ユニットを実現!
・ご希望のRサイズに合うさまざまなRを実現!
・石膏ボード製だからできる完璧な取合いでシームレスを実現!
・人工木、金属加工よりコストダウンを実現!
間接照明の天井と下り壁の入隅取合いは直角がスタンダードですが、取り合いをRにすることで、天井・下り壁の境界線を消し去り、美しい光の演出に貢献します。
新製品X-J VRは、ラインナップの間接照明ユニットと組合せが可能で、施工省略とコストダウンが図れる商品と考えております。
不安も重なる不透明な状況で大変ですが、今だからできたこともたくさんあります。
これからも前向きに業界への貢献を考えて頑張りたいと思います!