みなさまこんにちは!JUPITA事業部の三輪です!
明けましておめでとうございます!
本年も内装に役立つメールニュースをお届けできるようにがんばります!
今回のテーマはプール天井!
こんな寒い季節にプールのお話ですみません。
とある現場でプール天井のご相談をいただきました。
詳しい現場情報はお伝えできませんが、グリッド状で区切られる天井はアーチ(R)になり、周囲に間接照明が配置される凝ったデザインのプール天井でした。
JUPITAでは、間接照明の他に天井工事の素材選定もご相談いただいております。
まず「プール天井」で検索すると、過去の大きな地震の際にいくつもの落下事故が発生していたことが分かります。
従来の工法は高耐食の軽鉄下地にケイ酸カルシウム板や専用の岩面吸音板などで仕上げるのが定番でしたが、その工法は素材も廃盤になっているので、採用できません。
廃盤の要因は高温、高湿度で素材に水分が吸い込まれたり、薬剤の気化で侵食されたりとハードな環境に耐えられず、ビスの抜け落ちによる天井落下が各地で発生したことが要因らしいです。
いくら軽鉄下地を大空間の定義で強固なものにしても、天井板が落下しては意味がありません。
現在では以前に使用されていた建材、工法が見直され、天井面構成部材の質量2kg/㎡以下に抑えれば「特定天井」に該当しない安全な天井ということで、いろいろな軽量素材が販売されています。
軽くすれば万が一の時でも重大な事故は防げる軽量材ですが、基本的に水分を吸い込まない、変形が少ない以下の素材が主流のようです。
・ポリエステル・ガラス繊維素材のいわゆる膜天井
・発泡スチーロール素材の天井ボード
・発泡ウレタン素材の天井ボード
・セメント製インドア向けボード
※以前にサウナ間接で試作、今回は重量が重く、天井高の関係で候補から外しました
いずれも不燃認定品です。
そこで、ご相談内容に沿いそうな発泡スチロール素材のサンプルを取り寄せました。
ボードの構成:
「(表)撥水化粧紙+アルミ箔+(芯材)難燃発泡スチロール約13mm+裏アルミ箔」です。
・R天井の下地に追従するか?
⇨ さすがのスチロール製!グイグイ曲がりました!
・JUPITAの作り方で間接照明のカタチがつくれるか?
⇨ 片側のアルミ箔を残してV加工できました!
・表装(撥水化粧紙)を塗装できるものに変えることができるのか?
⇨ メーカーで検討中です!
発泡ビーズの配置ランダムが影響し、V溝加工の頂部が均一に当たらないことで、表面角出しが多少歪んでしまうのが残念ですが、お客様からはコーナー材で修正可能とのこと。
JUPITAの補強スチールを内蔵すれば、プール対応の間接照明が作れます!
まだまだ検証することがありますが、間接照明が高温・高湿度のエリアにも進出することができそうです。
石膏ボード製からは逸れましたが、環境にあう素材で試してみると幅が広がりウィンウィンです。
また進捗がありましたら報告します。
今年も攻めのJUPITAでがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!