時々クライアントさんから
こういうことを聞かれます。
「ストレングスファインダー®を
使わずに他人の資質を把握する
方法は無いでしょうか?」
と。
気持ちはものすごく
よくわかります。
自分には理解できない
言動を取る人も
その人が持つ資質がわかれば
より良い関わり方のヒントが
つかめますから。
でも、
他者の普段の振る舞いだけを見て
その人の資質を断定するのは
資質の一つひとつを
深く理解している
我々ストレングコーチでも
難しいというか
実際不可能です。
もちろん、
一般の皆さまと比べれば
それなりの精度で推測することは
可能ですし
個別のセッションを通してであれば
こちらから適切な質問を投げかけ
精度を高めることも可能です。
それでも、あたり前ですが
それはあくまで仮説であり
断定できるものではありません。
では、
何が難しいかと言えば
人はそれぞれに異なる動機づけで
同じ行動を取ることが
あるからです。
例えば、
いろんなコミュニティに顔を出し
交友関係が広い方がいたとします。
そういう人を見て
多くの人がイメージするのは
「社交性」という資質でしょう。
でもこういう方の場合、
様々なコミュニティに
所属することでの
「学び」を得ることに
目的がある場合もあるのです。
つまり「学習欲」が
高い場合ですね。
これも
何回も書いていると思いますが
私自身が「社交性」代わりに
「学習欲」を使っていて
結果的に交友関係は
そこそこ広いです。
ま、
私に直接会った人は
「社交性」があるようには
そもそも見えないと思いますが(^_^;)。
いずれにしても
同じように見える行動も
その動機づけは
異なる可能性があるわけで
表面的な
その人の言動を見ただけで
資質を特定するのは
不可能です。
では、
そういうところに
意識を向けることが
無駄なのかと言えば
私はそうは思いません。
資質を知りたいという思いは
その人に興味を持ち
その人と
もっとうまく関わりたいとの
思いの現れですよね。
それ自体を否定する必要は
まったくないどころか
素晴らしいことだと思うのです。
ただ、そこで大切なのは、
その人の振る舞いだけ見て
資質は断定できないし
決めつけてはいけないということを
理解しておく必要があると
いうことです。
では、
具体的にどうするかと言えば、
ある振る舞いから
「◯◯」という資質を感じた時
ひとまずそれを仮置きとして
置いてみるということです。
イメージ的には、
「◯◯」という
資質名を書いた付箋紙を
その人に貼り付けるという
感じです。
そして、
その人に対して「◯◯」という
資質を持っていると仮定の下に
関わってみるわけです。
すると、
その仮説の通りに
うまくいくこともあれば
そうでないこともあるでしょう。
だから、もし
「あ、これは違うな」と思えば
一度貼り付けた付箋紙を剥がし
新たなものを貼り付ければ
良いのです。
そうやって、
貼っては剥がし、
剥がしては貼り付けを繰り返し
その人とのより良い関わり方を
探っていけば良いと思います。
そしてその際
本当にその人が
自分が仮説を立てた資質を
持っているかどうかは
どうでも良いのです。
目的は、
資質を当てることではなく
その人とのより良い関わり方を
見つけることなのですから
当たっているかどかは
二の次です。
ストレングスファインダー®は
あくまで手段に過ぎないので
それを入り口として
うまく使っていけば良いと
思います。
ま、いずれにしても
ストレングスファインダー®の
診断をやってもらうのが
手っ取り早い方法ですけどねぇ。
それを言っちゃあ…(笑)
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