今回は、
「原点思考」を
効果的に活かす方法を
書きます。
「原点思考」の人は、
過去を辿ることで
“今”を理解しようとします。
知りたいのは、
今目の前にある
コト、モノ、ヒトが
過去どのような経緯で、
どのような
出来事の積み重ねで
出来上がっているのかと
いうことです。
つまり、“今”を
過去からの連続性を
持つものとして
捉えています。
このあたりが、
今この瞬間しか見ない
「適応性」と
過去や今との連続性なく
未来を作れる
「未来志向」と
大きく異なる点ですね。
このような思考から、
「原点思考」の人が
良く口にする言葉は
「そもそも…」です。
「そもそも…」という言葉は
辞書を引くと
“最初”とか“発端”とかの
意味なので、
まさに
“原点”に引き戻すとの
ニュアンスですよね。
具体的には、例えば
自分が参加している会議が
本来の目的から外れて
迷走している時に、
「そもそも、この会議の
目的って何だったっけ?」
との問いかけが、
議論を本筋に戻す
きっかけを与えてくれると
思います。
そして、その思考から
「原点思考」の人は
Recorder(記録者)と
称されることもあるくらい
過去の出来事を
よく覚えています。
誰もが忘れてしまった
物事の背景や経緯を
「あの時に
こういうことがあって、
その結果こうなって、
さらにそれによって
こういうことがあって…」
と辿りながら
説明してくれるでしょう。
自分にとっては
当たり前でしかない
過去の出来事を
よく覚えているという
その強みを
活かすことを
意識しましょう。
それから
「原点思考」の人は
これから先やることが
自分(たち)にとって
初めてのことであっても
必ず過去誰かが
同様なことに取り組み
成果を出したことが
あるはずだと考えます。
そこから、
過去の情報を探すことで
既に実績のある
信頼性の高いやり方を
構築することができます。
チームとして
初めてのチャレンジに
躊躇感がある時に
「過去こういう事例が
あったみたいだよ」
という情報提供は
とてもありがたく
受け取られると思います。
「原点思考」の人は、
文字通りその人の“原点”を
思い出させてくれる人でも
あると思います。
誰かが困難な状況にあって
意欲を失いかけている時に、
「あなたは、
◯年前のあの苦しい時でも
弱音を吐きながらも
決して諦めずに
乗り越えてきたよね」
との言葉が、その人に
大きな勇気を
与えてくれるでしょう。
「原点思考」の人にとって
“過去”は資産そのものです。
そこに気づかせてくれる
「原点思考」の人は、
それを上位に持っている人が
少ないだけに
貴重な存在だと思います。
---------------
質問を頂きました。
『内省』→直観的
(直感的ではない)な
理解・解釈
『分析思考』
→論理的な理解・解釈
という感じでしょうか?
ごめんなさい。
私が「直観」を
きちんと
理解していないので
ご質問に対し
直接的な答えは
持ち合わせていません。
(YesともNoとも言えない)
「直観」という言葉を
いろいろ調べてみた範囲では
「直感」にしろ「直観」にしろ
“思考”というより“感覚”に
近いものだと理解しましたが
「内省」は明らかに
“思考”です。
「内省」はいずれ
取り上げて詳しく
その活かし方を
解説しますが、
「内省」の
本質を掴んでいく思考は
自問自答しながら
思考を深めていく感じです。
これは私の勝手な
イメージですが、
物事の本質でない部分を
削ぎ落としていき
最後に残ったものが
本質という感じかな。
「直観」は
その言葉からして
物事の本質を“見える”感覚で
捉えていると思いますが、
「内省」で
本質を捉えようと
常に思考を深めていることが
「直観」につながることは
あるのかもしれませんね。