週末、神戸で開催された
二日間の自己基盤強化ワークショップに
参加してきました。
初日、
いきなりやらかしました。
電車を
反対方向に乗ってしまったのです。
次の停車駅のアナウンスを聞いた瞬間、
さっと血の気が引きました。
集合時間にはもう間に合わない。
以前の自分なら、ここからが大変でした。
責任者に平謝りの電話をかけ、
全力で走って1分でも早く到着しようとし、
会場に着いたら何事もなかったかのような
涼しい顔でそこにいる。
そこまでやって、
ようやく自分を保てる感覚がありました。
「何でもそつなくこなす人」で
いたかったからです。
自己基盤を扱う際、
この「こういう人間として見られたい」
という強い欲求を
「ニーズ」と呼びます。
セルフイメージと表裏一体のもので、
自分を突き動かす原動力にもなれば、
自分を追い詰める力にもなる、
かなり強力なものです。
私の場合、
「そつなくこなす人」というニーズが
あるからこそ、
実際にそうあろうと努力してきたし、
実際にそう振る舞えることも
多かった。
それはニーズのプラス面です。
でもその裏で、
ケアレスミスひとつが
命取りのように感じてしまう自分も
いました。
ミスを見られる。指摘される。
それだけで
「そつなくこなす人」という看板が
剥がれ落ちるような気がして、
そそくさと後処理をして
ミスの痕跡を消す、
ということを繰り返していた時期が
あります。
ニーズそのものが
悪いのではありません。
ただ、過度に握りしめていると、
ニーズに振り回されてしまう。
「こうあらねば」を少し緩めることが、
ときに必要です。
その努力を、
自分なりに続けてきました。
だから今回、
降りたホームで途方に暮れながら
スマホを取り出したとき、
自分の指が向かった先は
責任者への個別メッセージではなく、
関係者全員がいる
メッセンジャーグループでした。
「電車を反対方向に乗ってしまいました。
遅刻します。トホホ…」
送信ボタンを押した瞬間、
少しだけ胸がざわつきました。
でも、そのざわつきよりも、
隠さなくていい楽さの方が
ずっと大きかった。
「知識さんでも
そういうことあるんだな」と
思ってもらえた方が、
自分も周りも楽になる。
そう思えるようになったのは、
「何でもそつなくこなせる人」という
セルフイメージを、
「基本そつなくこなすけど、
時々ポカもする人」に
書き換えてきたからです。
この書き換えは、
ある日パッと切り替わったものでは
ありません。
小さな
「さらけ出し」を重ねるなかで、
少しずつ上書きされていったものです。
今回の遅刻の一件も、
その延長線上にあります。
今回のワークショップのテーマは
「自分のニーズを満たす」でした。
ニーズに気づき、受け入れ、
大切に扱っていくこと。
握りしめすぎず、でも否定もしない。
そのバランスの中に、
自分らしさがあるのだと
改めて感じた二日間でした。
「ニーズ」の
具体的な満たし方については、
次回お伝えします。