「言ったのに、わかってもらえなかった」
そんな経験、ありませんか。
正しいことを、
丁寧に伝えたつもりなのに、
相手の表情は変わらない。
むしろ、どこか遠くなっていく。
その感覚は、
じわじわと自分を消耗させます。
先日、
長野にて医療・介護・福祉に
携わる皆さんに
アサーティブ・コミュニケーションの
講座を実施しました。
この仕事に就く方々は特に、
コミュニケーションの複雑さが
幾重にも重なっています。
患者さんや利用者さん、
そのご家族、同僚など、
関わる人の多さだけでも大変なのに、
相手はそれぞれに困難を抱え、
感情的にも揺れている。
ご家族は、
大切な人を思う気持ちが強いがゆえに、
客観的な判断が難しくなることもある。
それでも、
伝えなければならない。
関わらなければならない。
そこで
多くの方がたどり着く答えが
「もっと正確に、論理的に伝えよう」
です。
でも、
それでもまだ、伝わらない。
なぜか。
どれだけ正しいことを伝えても、
相手がそれを受け取れる
状態でなければ、
言葉は届かないからです。
人は感情の扉が開いているときに
はじめて、
何かを受け取ることができる。
だから、
感情を丁寧に扱うことが、
コミュニケーションの核心に
なるのです。
ただ、
ここで一つ問いたいことがあります。
あなたは今、
自分自身の感情を丁寧に
扱えていますか。
他者の感情に寄り添える人は、
例外なく、
自分の感情をまず
大切にできる人です。
自分の内側を扱えない人が、
他者の感情を扱おうとしても、
どこかで無理が生じる。
かつての私がそうでした。
理屈ばかりで、
感情をうまく扱えなかった。
「論理的に正しければ伝わるはずだ」
と思い続けて、
伝わらなかった。
その経験があるから、
今ははっきりと言えます。
では、
どこから始めればいいか。
私が大切にしていることを
お伝えします。
それは、
たった三つの問いを、
丁寧に丁寧に
自分に向けることです。
まず、「何が起きたか」。
事実だけを見る。
相手が言ったこと、したこと。
そこに自分の解釈や判断を
まだ混ぜない。
次に、
「自分はどう感じたか」。
怒り、悲しさ、悔しさ、寂しさ。
その感情を、
正しいか間違いかで判断せずに、
ただそのまま認める。
感情に
良い悪いはありません。
ただ、そこにある。
そして最後に、
「なぜそう感じたのか」。
ここが最も大切です。
自分がその感情を持ったのは、
自分の中に何か
大切にしているものがあるから
怒りの奥には、
「誠実であってほしい」という
価値観があるかもしれない。
悲しさの奥には、
「わかり合いたい」という
願いがあるかもしれない。
感情は、
自分の価値観を教えてくれる
サインです。
この三つを、急がずに、
じっくりと自分に
問いかけていく。
最初はうまくできなくていい。
「なんか嫌だった」でも
十分です。
その「なんか」を
少しずつ言葉にしていく
練習が、
やがて自分の感情を扱う力に
なっていきます。
そしてその力が育ったとき、
はじめて相手の感情にも、
同じように
寄り添えるようになる。
伝わるコミュニケーションは、
相手を変えることではなく、
まず自分の内側を丁寧に
見ていくことから始まります。
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