以前、
電車が止まってしまい、
約束の時間に遅れたことがあります。
理屈では、
自分のせいではないと分かっています。
それでも、
「もっと早く家を出ていれば」
「別の道を調べておけば」
と、
自分を責めずにはいられませんでした。
次に向けた対策を考えることはできます。
でも、
そのときに引っかかっていたのは、
約束の時間に遅れた自分を許せない、
ということだったのだと思います。
自分ではどうにもできない事情があった。
それでも、
ちゃんとできなかったことが気になる。
ここには、
セルフイメージが関わっていたのだと
思います。
私には、
しっかりしている人として見られたい、
という思いがあります。
そういう自分でありたいと
思うこと自体は、
悪いことではありません。
ただ、「ちゃんとしていたい」
が「ちゃんとしていなければならない」
になると、
できなかったときの受け止め方が
変わってきます。
電車が止まって遅れた、
という出来事が、
「ちゃんとできなかった自分」としての
問題になる。
事情があったかどうかより、
自分がそういう人であってはいけない、
という思いの方が強くなる。
そう考えると、
なぜ自分のせいではないと分かっていても
責めてしまうのか、
少し分かります。
心のどこかに、
「ちゃんとできない自分には価値がない」
という思いがあると、
遅刻一つで、自分の価値が毀損されたように
感じてしまうのでしょう。
誰かに責められたかどうかにかかわらず、
自分で自分を責めてしまう。
だから、
「電車が止まったのだから仕方がない」と
頭で整理するだけでは、
気持ちが収まらないこともあるのだと
思います。
そんなときに見てみたいのは、
自分にどんな条件をつけているかです。
ちゃんとしている自分なら認められる。
でも、
ちゃんとできなかった自分は認められない。
その条件は、
事情があっても例外を認めないほど、
厳しいものになっていないだろうか。
自分と同じ事情で
誰かが遅れてきたとしたら、
その人にも同じことを求めるだろうか。
私は以前、
ちゃんとするのをやめたら、
駄目な人間になるような気が
していました。
でも、少し力を抜いてみても、
思っていたほど困ったことには
なりませんでした。
ちゃんとしていたいという思いは、
そのままあっていい。
そのうえで、
ちゃんとできないこともある自分を、
どこまで認められるか。
自分を責める気持ちが強いときは、
出来事だけでなく、
自分に求めている
「こうでなければ」にも目を向けてみる。
自分では当たり前だと思っている条件が、
自分を苦しくしているのかもしれません。
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