前回、モヤモヤしたときに
「自分だったら、どうしただろう」と
自分に聞いてみると、
自分が何を大切にしているかが分かる、
という話を書きました。
では、
自分が何を大切にしているかが
分かったとして、
それを相手に伝えるのでしょうか。
伝えないのでしょうか。
大切にしていることが分かる前、
頭の中にあるのは
「あの人はおかしい」だけです。
これをそのまま口に出せば、
相手は責められたと
受け取ります。
そこから話し合いにはなりません。
ですから多くの場合、
「あの人はおかしい」は口に出さず、
モヤモヤごと飲み込みます。
このとき私たちは、
「言わないでおくことにした」と
思っています。
でも実際は、
相手を責める以外に
言えることがなかっただけでは
ないでしょうか。
自分が何を大切にしているかが
分かると、
責めずに言えることが
出てきます。
「私は◯◯を大切にしているので、
△△のように感じました。
次からは□□してもらえると
助かります」
ここで一つ、
気をつけたいことがあります。
最後の要求を、
相手が何をすればいいか
分かる言葉にすることです。
たとえば
「ちゃんとしてほしい」。
こちらの気持ちは
相手に伝わりますが、
言われた側は何をすればいいのか
分かりません。
「予定が変わったときは、
その日のうちに一報をもらえると
助かります」と言えば、
相手は動けます。
自分が何を大切にしていて、
どう感じて、
何をしてほしいのか。
この三つを言葉にできれば、
相手を責めずに伝えられます。
責める言葉しか
持っていないときは、
それを言えば関係が悪くなるだけ
ですから、
実際には黙るしかありません。
責めずに伝えられる言葉があれば、
伝えることもできますし、
黙っておくこともできます。
同じ黙るのでも、
この二つは違います。
他に手がなくて黙るのは、
飲み込んだだけです。
伝えられるのに
今回は言わないでおこうと
決めて黙るのは、
自分で選んだ結果です。
伝えるのか、伝えないのか。
どちらを選んでも構いません。
飲み込むのではなく、
自分で選べること。
これ自体が大事なのだと、
私は思っています。
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