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ガリレオ研究室 ブログ「ことば の みかた」最新記事

「相手GKに向かって猛ダッシュ」は
本当に良いプレイか?という英語教育論

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コンサをアナライズ」という、北海道コンサドーレ札幌サポーターの方の以下のツイッター投稿きっかけで書いた記事:

少し前の天皇杯の川崎鹿島戦で、1人大久保がキーパーに突っ込んで、横パス一つでファーストライン突破されてるの見て、Jのトップチームでこれかと落胆したのを思い出した

同じシーン、ガリレオも「あ〜」と思ったので記憶に残っている…(-_-;) しかし、コンサをアナライズさんの ツイッターブログでサッカー戦術について知る前だったら、勇猛果敢にGKに向かって猛ダッシュしていく大久保選手は「気持ちのこもった良いプレイをしている」と思い込んでしまったことであろう。実際この試合を観戦していた人の中にも、同じような人がいたのではないだろうか。

サッカーに限らず、文化を根付かせようとするならば、それを観戦・鑑賞(など)する賢い消費者を育てなばならぬ。 猪突猛進で相手に突っ込んで行って、結果として本来守るべきポジションに穴を空けピンチを招いてしまうのは、賢いプレイではない…このこと理解しているサポーターが増えれば、選手の動きも変わらざるを得なくなり、やがてJリーグ全体のレベルも上がっていくことだろう。

その意味では、学校の体育の授業は、単なる脳筋教員が体育の時間 "だけ" 輝く連中を遊ばせておくための時間(←私情込み ^^;)であるべきではない。そもそもスポーツは「する選手」と「見る観客」がいて成り立つ事業なのだから、もっと戦術や駆け引きといった面の「楽しい観戦の仕方」を教えることも、実技に劣らず重要なことだとガリレオは考えている。

結局は英語の話に行き着くのだが、「○○メソッドが良い」だの「スパルタ式の方が勉強せざるを得なくなる」だの言っているうちは、畢竟「天才スター」と一時的に持ち上げられる選手をミーハー的に追っかけている状態と何ら変わらない。

本質を見極め、どうすればより良くすることができるかを探究する心を持った観客や学習者を育ててこそ、その世界全体の質が向上する。ヨーロッパや南米のサッカーが世界を席巻しているのも、大きな要因の1つはこの点にあるのだろう。

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