やってみせ 言って聞かせて させてみて
ほめてやらねば 人は動かじ
ー山本五十六の名言として有名で、教員(志望含む)連中で座右の銘としている者もよく見るが、解釈のされ方に違和感を覚えることも多い。
「ほめてやらねば 人は動かじ」といっても、のべつまくなし・一事が万事・味噌クソ一緒にほめちぎれば良いって意味ではないでしょ。
ガリレオの理解では、
1. やってみて:自ら模範を示し
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2. 言って聞かせて:自分のレベルまで達するための指導を行い
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3. させてみて
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☆4. 充分な水準に達していなければダメだと伝え、
もう一度 1~3を繰り返してダメな点の修正を図り
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☆5. corrective feedbackと指導・アドヴァイス、やり直しを重ねて
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☆6. プロの視点から「マル!」と評価できる
パフォーマンスができるようになった時に初めて
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7. ほめてやらねば 人は動かじ
…という意味だと思っている。おそらくは山本五十六も同じ意図であったのではないかと推察する。
教育とは決して直線的に進むものではなく、繰り返しの時間と労力がかかるものだが、「ほめてやらねば = ほめてやれる段階までうまくさせてやらなければ」人は動かじーこういった覚悟を説いた言葉であろう。