そもそも記事タイトルを正しく理解できるかというところで、カギとなるのが関係代名詞。「意味のまとまり」を正しく分析できないと、'... Says Works' の部分でお手上げとなってしまうことだろう。
関係代名詞に導かれる節(関係節)というのは、先行する名詞句(先行詞)を詳しく説明する説明文の役割を果たすものであり、よって ①メインの文 と ②説明文 の区切りを把握することが大切。
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上の記事タイトルでは:
① = Here's [the memory trick].
「これが記憶(を良くする)技です」
② = (どんな memory trickかというと)
Scientists says [it] works.
「科学者はそれが効果ありだと言っています」
…という2文が結合されている。
①+②で1文にまとめる手順を見ていくと:
1. 同じものを表す言葉を確認する。
→[the memory trick] = [it]
2. 手順1で見た説明文の中の代名詞を関係代名詞にする。
→ it >>> that
3. 関係代名詞を説明文の先頭に移動させる。
→ <that scientists say [#] works>
4. 手順3で作った関係節を先行詞の後ろにつなげる。
→ Here's [the memory trick] <that scientists say [#] works>
従って、表面上は隣接している 2つの動詞 says / works の間には、 saysの目的語として働いている that節(thatは省略)の主語が、目には見えないが存在していることになる。
(訳)「これが、<科学者が効果ありと言っている>[記憶術]です。」
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記事全文はこちら
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http://time.com/4304589/memory-picture-draw/
(概要)心理学者 Jeffrey D. Wammesによると、画面に映し出される30個の名詞を、関係ない作業の後にできるだけ多く思い出す実験において、他のあらゆる手段(単語を書き取る・その語が示す物の特徴を挙げる・視覚化する・丁寧に/デコ文字で書く)を凌いで効果を発揮したのが「絵を描く」という記憶方法であった。
ただし、なぜ絵を描くことが記憶保持に良い影響を与えるのかという部分については、まだ解明されていない。