課題シェアシステム #5
本物の高校英語
【それでも地球は動かない】
ガリレオ研究室 生徒の皆さん

この度、学生向け Skypeレッスン「 本物の高校英語」を継続受講してくれている生徒が、4月末に行われた学校の英語弁論大会のオーディションに合格して学年代表に選ばれました!(詳細は blog ことば の みかた をご覧ください。)

今回は、オーディション本番後に振り返りとして送った復習用課題をシェアします。自然な英語の文章では、接続詞が明示されていなくとも、文と文のつながりを頭の中で補って理解していくことが大切です。

このような「話の筋」を追っていく読解力を鍛えることによって、接続詞を無駄打ちしすぎることのない自然な英文で論理的な文章を書く力も養われていきます。

ぜひ、取り組んでみてください。
Q. 下線部を文意に即した日本語に訳しなさい。

(背景情報):1930年代、アメリカ南部のイチゴ畑で、農民たちがイチゴ摘みで忙しくしている様子を説明したシーン

They slept in barns (納屋) or any place they could find. And, because the season was so short, everybody had to work from sunrise to sunset.
We used to have the best times picking strawberries. There were always a lot of girls there and it was great fun teasing (tease: からかう) them.

→ 解答・解説は下線を施した文をクリック!

【解答・解説】

A. (訳例)
それでも、僕たちはイチゴを摘んでいて、とても楽しい時を過ごした。

「しかし」・「それでも」といった逆説の接続詞が補われているかどうか?…が採点のポイントです。

第1節では労働環境の過酷さが述べられていながら、第2節に入っていきなり「楽しい時を過ごした」では矛盾してしまうので、ここは文頭に Butを補って考えて読み解く必要のある箇所です。(英語では、論理関係が明らかな場合には、わざわざ接続詞を使わないということが実際よく起こります。)


「流れ」に注意して全体を読んでいくと、以下のようになります:

=====
They slept in barns or any place they could find.
納屋でもどこでも、とにかく見つかった場所で寝た。


And, because the season was so short, everybody had to work from sunrise to sunset.
その上、イチゴの季節はとても短いから、誰もが日の出から日没まで働かなければならなかった。

(BUT) We used to have the best times picking strawberries.
それでも、僕たちはイチゴを摘んでいて、とても楽しい時を過ごした。

(BECAUSE/FOR) There were always a lot of girls there and it was great fun teasing them.
だって、畑にはいつも女の子たちがいて、彼女たちをからかうのはとても楽しかったから。

=====


(課題参考):『英文の読み方』行方昭夫, 2007, 岩波新書.

本物の高校英語
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ガリレオ研究室【本物の高校英語】

Student =「熱心に取り組む者」を育てる!

高校の学習は、本当の意味での studyへの橋渡しとなる重要な時期。英語学という、英語という言語そのものを研究する学問分野の知識を、高校英語の疑問に答える形で伝えていきます。大学進学後や社会に出てからも役立つ「学び」そのものを積み重ねていく授業です。

学習内容(重点項目):

  • 検定教科書・大学入試長文問題レベルの英文を論理的に読み解けるようにする。
  • ナチュラルスピードのリスニングに習熟する。
  • 「書く」力をベースに「話す」力へと繋げ、高度なアウトプット能力を養う。
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