A. (訳例)
それでも、僕たちはイチゴを摘んでいて、とても楽しい時を過ごした。
「しかし」・「それでも」といった逆説の接続詞が補われているかどうか?…が採点のポイントです。
第1節では労働環境の過酷さが述べられていながら、第2節に入っていきなり「楽しい時を過ごした」では矛盾してしまうので、ここは文頭に Butを補って考えて読み解く必要のある箇所です。(英語では、論理関係が明らかな場合には、わざわざ接続詞を使わないということが実際よく起こります。)
「流れ」に注意して全体を読んでいくと、以下のようになります:
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They slept in barns or any place they could find.
納屋でもどこでも、とにかく見つかった場所で寝た。
And, because the season was so short, everybody had to work from sunrise to sunset.
その上、イチゴの季節はとても短いから、誰もが日の出から日没まで働かなければならなかった。
(BUT) We used to have the best times picking strawberries.
それでも、僕たちはイチゴを摘んでいて、とても楽しい時を過ごした。
(BECAUSE/FOR) There were always a lot of girls there and it was great fun teasing them.
だって、畑にはいつも女の子たちがいて、彼女たちをからかうのはとても楽しかったから。
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(課題参考):『英文の読み方』行方昭夫, 2007, 岩波新書. |