特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート NEWS & TOPICS
【GLOCAL MEDICAL SUPPORT】 NEWS & TOPICS
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【GMS号外】NEWS & TOPICS_20190531 (May 2019)
特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートのニュース&トピックスをお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 第3回 SJA勉強会のご案内 サスティナブル・ジャパン・アンド・アジア 少子高齢化と地域健康社会持続可能な ヘルシーシティ、スマートシティとは! 少子高齢化が進む中、日本の地域医療保健は様々な問題を抱え、転換期を迎えています。地域主体、多職種連携をキーワードに、日本の地域医療保健が抱える問題を見える化し、解決方法を探ります。 日時:2019年6月19日(水)19:00~20:15 ※受付18:30~ コーディネーター: 湯浅資之(順天堂大学国際教養学部教授) 【第一部】講 演 1.日本の地域医療保健の難しさ:森 博威   順天堂大学医学部総合診療科 講師   マヒドン大学熱帯医学部 特任教授 2.移動と集約 持続可能なまちつくり:蟻

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.36 (May 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 皮膚ジフテリア症 輸入感染の報告(米国) 2015年9月~2018年3月の間、米国CDCはミネソタ、ワシントン、ニューメキシコにおいて4例の皮膚ジフテリア症を確定した。全ての患者は近年ジフテリアが流行している国から帰国した。病院初診時は、ジフテリアが疑われていなかった。全てのジフテリアは毒素産生菌と診断された。皮膚ジフテリア症に対しての対応は呼吸器ジフテリア感染と同等に扱う。患者は抗菌薬にて加療を行った。接触者に対しては保菌の有無を咽頭、鼻の菌の培養を提出し確認し、濃厚接触者に対しては予防内服を投与した。予防接種が不十分である場合、追加の予防接種を行った。 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2019 Mar 29

【GMS号外】NEWS & TOPICS (Apr 2019)
特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートのニュース&トピックスをお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 陽伊豆る国構想 準備室 持続可能な地域健康社会、国際保健、まちつくり、訪問診療、AI,ビッグデータ、公衆衛生の研究 等々をキーワードに4月から新しくプロジェクトを開始します。アジア諸国との繋がりの中、高齢化する日本の地域医療の場で新しいモデル作りを目指します。 伊豆の地域でクリニックを継承し、外来、訪問を行いながら地域に入ります(臨床部)。行政機関、地元の様々な機関、団体と連携、健康教育を行います。地域のデータを評価、AIを絡めた様々な活動を行い、地域医療保健の改善を目指します(AI,ビッグデータ部)。新しい取り組みは研究を通じて世界に発信します(研究部)。アジア諸国の大学との連携の元、活動の場を拡げていくことを計画しています。 陽伊豆る国

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.35 (Mar 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 数回に分けてマヒドン大学熱帯医学短期研修で印象に残った論文を紹介します。 マラリア   全世界でのマラリアの罹患率、死亡率は大幅に減少しているが、未だアフリカの小児を中心に毎日2000人がマラリアにより死亡している。マラリアの減少は主に2つの理由、殺虫剤処理をした蚊帳の普及およびACT(Artemisinin based combination therapy)があげられる。大規模試験ではアルテミシニン系薬剤の非経口投与はキニーネを比べ重症マラリアの死亡率をアフリカで22.5%、アジアで24.7%減少させた。その一方で付加的な治療は結果を出していない。迅速検査は顕微鏡検査に加えマラリアの診断に重要である。アフリ

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.34 (Feb 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 数回に分けてマヒドン大学熱帯医学短期研修で印象に残った論文を紹介します。 バンコクにおける急性熱性疾患(AUFI Acute undifferentiated febrile illness)の原因、Murine typhus(発疹熱)を鑑別に入れる重要性   AUFIの診断は熱帯地方において苦慮する。臨床現場において即時に診断できるツールがない場合、地域の疾患に対する情報や臨床指標は診断に必須である。2013年~2015年の間、バンコク、熱帯病の病院においてAUFIの原因疾患について前向きに研究を行った。血液のスメアでマラリアを否定した397例の成人症例を調査した。入院時に熱帯感染症について迅速検査を行い、急性

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.33 (Jan 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 数回に分けてマヒドン大学熱帯医学短期研修で印象に残った論文を紹介します。 タイにおける急性熱性疾患(Acute febrile illness)の原因 原因がわからない急性熱性疾患はnational Annual Epidemiological Surveillance Reportによるとタイでは毎年20万人~40万人が報告されている。患者は通常2週間以内の発熱および倦怠感、筋肉痛、頭痛、食欲不振等、非特異的な症状を呈する。急性熱性疾患の死亡率は0.02%未満である。急性熱性疾患の原因を探し、原因に対して治療方針を提案することが重要である。タイの其々の地域を代表する10の民間病院にて研究を行った。2歳以上の患者が選出さ

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.32 (Jan 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 数回に分けてマヒドン大学熱帯医学短期研修で印象に残った論文を紹介します。 タイ、ラオスにおけるOpisthorchisによるタイ肝吸虫症(Opisthorchiasis)および 胆管癌(Review) Acta Trop. 2011 Sep;120 Suppl 1:S158-68. Opisthorchis viverriniにより生じるタイ肝吸虫症Opisthorchiasisおよび関連する胆管癌はタイ、ラオスにおいて主要な公衆衛生の問題である。現在世界で6億人以上がこれらの魚に関連した吸虫症感染のリスクがある。タイ肝吸虫症はタイ全土において広く研究されており、約800万人が感染している。この論文ではタ

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.31 (Jan 2019)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 新年明けましておめでとうございます! 本年も皆様によろしくご愛読のほどお願いいたします。 今回より、数回に分けてマヒドン大学熱帯医学短期研修で印象に残った論文を紹介いたします。 東南アジア旅行者における狂犬病罹患のリスク評価(Dr. Watcharapongの研究 2012年) 東南アジア旅行者における狂犬病罹患のリスク評価(Dr. Watcharapongの研究 2012年) 毎年多くの観光客が東南アジアを訪れるが、東南アジアでは依然として狂犬病のリスクがある。東南アジアを訪れた旅行者のうち動物に咬まれたもしくは舐められた観光客を調査し、狂犬病への暴露のリスクの評価を行った。Secondary objectiveとしては、観光客の

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.30 (Nov 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 Romaine lettuceを食べないように O157 outbreak米国 CDC 米国、11州において、32名が2018年10月8日~10月31日の間、大腸菌O157:H7に感染した。そのうち13名は入院となり、1名は溶血性尿毒症症候群( HUS)を起こし、腎不全の治療を行った。死者は出ていない。カナダの公衆衛生局は同じ遺伝子を持つ大腸菌O157:H7による患者の発生をオンタリオおよびケベック州において11名の発生報告を行った。疫学的な調査ではRomaine lettuceがアウトブレイクの原因として可能性が高いとされる。CDCはRomaine lettuceの生産、流通の過程での混入か、またどのブランドのRomaine lettuceかが

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.28 (Oct 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修、熱帯医学セミナーに参加いただいた方に配信しております。 妊婦のマラリア予防としてクロロキンの使用 マラウィでのRCT Sulfadoxine-pyrimethamine(ファンシダール)の耐性が妊婦に対するマラリアの予防効果を減弱させており、代替治療が必要とされている。南アフリカではマラリアのクロロキンの感受性が改善しているため、著者らは妊婦のマラリアに対してクロロキンの間欠的な治療もしくは予防内服、Sulfadoxine-pyrimethamineの間欠的投与の効果、妊産期の副作用を比較した。マラウィにある病院にてopen-label, single-centre, randomised controlledを行った。HIV陰性の20-28歳の妊婦を対象にコンピューターによりランダムに1:1:1の割合で

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.27 (Oct 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 子犬が原因で起きた多剤耐性キャンピロバクターのアウトブレイク(米国) キャンピロバクター腸炎は米国で年間約130万人が発症している。2017年8月CDCはオハイオ州にペットショップAに関連して6例のキャンピロバクター腸炎が報告されたことをきっかけに、米国全土にわたり、ペットショップに関わる人、子犬に対して調査を行った。2016年1月~2018年の2月にかけて国内全体では18州に渡り、29名のペットショップの店員を含んだ118人が下痢症状を訴えた。そのうち24%(26名)が入院加療を行った。死亡者は認めなかった。感染者のうち99%は犬との接触があり、そのうち95%はペットショップの子犬との接触を認めた。 州および地域の農務、健康省は20のペットショップを訪れ調査を行

【GMS】NEWS & TOPICS 号外 2018.10.01 (Oct 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 10/27(土)GMS熱帯医学セミナー開催 東京でマヒドン大学熱帯医学部のコース(DTM&H, MCTM)説明会、相談会を開催します。あわせて「タイ地域医療の現状と課題」と題して講演致します。 留学を考えている方、タイ地域医療にご興味がある方は是非参加をご検討ください。先着順となります。 座席数が20席と少ないので、お早目にご応募ください。 【1部】マヒドン大学熱帯医学部コース説明会 【2部】タイ地域医療の現状と課題 日 時:2018年 10月27日(土) 14:00-17:00 会 場:Cross Transit 日本橋     東京都中央区日本橋室町1丁目5-3 福島ビル 5F 定 員:20 名     ※お申込受付は先着順とし

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.26 (Sep 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 HIV陽性の結核患者に対する迅速尿検査 アフリカ (multicenter double-blind RCT) 世界全体でHIV患者の結核感染は、依然として主要な死亡原因で、2016年には約374000人の死者がいると推測される。多くのSub-Saharan Africaでは、最も多い入院原因はHIVおよび結核である。 結核の診断に際して満足する検査がないことが、悪い結果に結びついている。結核は播種することがあるが、非特異的な臨床症状を示すため、実際の症例の半数でしか診断できていないという報告もある。抗酸菌の培養は時間がかかり、検査する設備が必要となる。アフリカでは、培養およびレントゲンをとることができないことがある。痰の核酸検査(Xpert MTB/RIF)

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.25 (Sep 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 出生前のジカウイルス感染への暴露と 乳児の眼所見 ブラジルにおいて2015年~2016年のジカウイルスのアウトブレイク時に、出生前にジカウイルス感染の暴露があった乳児の眼所見の調査を行った。出生前感染が疑われた乳児を対象にRT-PCRにてジカウイルスの検査を行い、更に小児眼科医が2016年1月~2017年2月にかけて診察を行った。224名の乳児のうち189名がRT-PCRにてジカウイルスの検査を行った。156名から血液、尿and/or 胎盤からウイルスが検出された。224名の小児のうち90名が中枢神経に異常を呈した。眼の異常は25.4%(57名/224名)に認めた。そのうち視神経(77.2%)および網膜(64.9%)が主な異常の部位であった。中枢神経系の異常がな

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.24 (Sep 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 エボラウイルスの長期の持続感染がヒト―ヒト感染を起こす可能性 2014年~2015年の南アフリカにおけるエボラウイルスのアウトブレイクは前例のない規模で、結果として28000例以上の症例が報告され、11000人以上の死者を出した。2014年3月にリベリアで最初の症例が報告されてから、急速に感染は広がり4800人以上の死亡者を出した。国際機関等のサポートの元、リベリア政府は地域の感染収束を目指し対策を行った。2015年3月、感染の生存者との性交渉を行った女性がエボラウイルスを発症し、性感染として最初の報告となった。リベリアは感染対策を進め、2015年の9月3日にはエボラウイルス感染症の収束を宣言した。ところがリベリア国内で2015年11月にエボラウイルス症例が報告さ

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.23 (Aug 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 リーシュマニアに対する Ravuconazoleの効果 98の国にわたり、毎年約1200万人が内臓もしくは皮膚リーシュマニア症に罹患し、免疫不全の患者は重症となる。現在治療薬として使用されているアンホテリシンB、miltefosineは高価、毒性が強く、治療効果が低い。アゾール系抗真菌薬はエルゴステロール系の合成を抑止する効果があるが、現在使用されている薬剤の短い半減期のため抗リーシュマニア薬としての使用は限界がある。この度ブラジルの研究者が第二世代の半減期の長いravuconazoleのリーシュマニアに対するactivityについてIn vitroでの研究を行った。Ravuconazole投与後、細胞内のpromastigotesおよびamastigotesに対

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.22 (Aug 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 Mycoplasma genitaliumの耐性および薦められる治療について Mycoplasma genitaliumの耐性が懸念されている。クラミジアと同じ治療であるアジスロマイシン1gの一回投与は効果を示さない可能性がある。ドキシサイクリン100mg1日2回のレジメの治癒率(12-33%)はアジスロマイシン1g1回投与の治癒率(55~83%)に比べ低かった研究報告がある。しかし更に最近のある研究ではアジスロマイシン1g投与の治癒率は60%と低下していた。 M. genitaliumがマクロライドに耐性がある場合はアジスロマイシンの治療には反応しない。アジスロマイシン1g1日1回の治療に失敗した際は、菌はマクロライドに耐性を持ち、性感染症として伝播することが判明して

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.21 (Jul 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 Mycoplasma genitaliumはPIDを起こすが、主要なPIDの病原菌ではない M. genitaliumは Chlamydia trachomatisのように男性に尿道炎、女性に尿道炎、子宮頚管炎、PIDを起こすとの報告があるが、疫学、臨床的な特徴はまだ明らかになっていない。英国の女性の大学生を対象に M. genitaliumの罹患率、発生率、リスクについてA community-based prospective cohort studyが発表された。クラミジアのスクリーニングを目的として2378人(平均21歳)の性的にアクティブな女性を対象とし、Vaginal sampleにて M. genitaliumの検査を行った。2246人(94%)12カ月後

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.20 (Jul 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 デングワクチン:ワクチン接種前の抗体価が効果を決定する 4価のデングワクチンは効果的ではあるが、これまでデング熱に罹患していない小児がワクチン後にデング熱に罹患した際に重症化し、入院の頻度があがるかもしれないと評価されている。デング熱は蚊が媒介するフラビウイルス感染症でアメリカ、アジアの広い範囲で流行している。出血熱を含む重症感染症は数回感染することで生じる。デング熱のワクチンは4つ血清型全てをターゲットにしている。 ワクチン会社が主導した後ろ向き研究が報告された。著者らはワクチン前のデング熱の抗体価とワクチン接種後のデング熱の重症度合いと入院率について分析を行った。2~16歳の小児において、ワクチン前のデング熱ウイルス抗体価陽性群においては、ワクチンは重症および

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.19 (Jun 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 神経ボレリア症の長期予後はほぼコントロール群と変わらない ライムボレリア症(Lyme borreliosis)はダニによって媒介されるBorrelia burgdorferiによって起こる細菌性疾患である。神経ボレリア症(Neuroborreliosis)は症例の約10%に見られる。神経ボレリア症では、顔面神経麻痺、リンパ細胞性髄膜炎、神経根炎等が発現する。6週から12週の間に起こることが多い。髄膜脳炎は高齢者に多く、数か月に渡りゆっくりと神経根障害、疼痛を生じるが、抗菌薬治療により軽減する。神経ボレリア症の長期予後に関する研究が発表された。1986年から2016年の間、神経ボレリア症と診断されたデンマーク人を対象にレトロスペクティブに解析が行われた。神経ボレリア

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.18 (Jun 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 米国でのヒトパピローマウィルス関連の口腔咽頭がんの疫学 口腔内のヒトパピローマウイルス感染は女性よりも男性の罹患率が高く、口腔咽頭の扁平上皮癌の罹患と関連が深い。ヒトパピローマウイルスは口腔内、外陰部、肛門に癌を生じる。生殖器系の癌は女性の罹患率が高いが、口腔咽頭扁平上皮癌に関しては男性の方が女性よりも4倍罹患率が高い。National Health and Nutrition Examinationのデータを用いて解析すると、2002年~2012年にかけて男性の口腔咽頭扁平上皮癌の発生率は年間2.89%上昇している(女性は0.57%の上昇)。男性における口腔内のヒトパピローマウイルスの罹患率は11.5%であり、米国全体では1100万人に及ぶ、一方で女性における口

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.17 (May 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 アフリカにおいて小児に対する アジスロマイシンのマストリートメントが死亡率を減少させた! アジスロマイシンの経口投与はトラコーマの発生率を減らし、また偶発的に他の疾患を減少させる。マラウィ、ニジェール、タンザニアにおいて、アジスロマイシンのマストリートメントの効果を評価すべくRCTを行った。プラセボ群とアジスロマイシン投与群(6か月おきに4回)に分けて、1533のコミュニティーにおいて、小児の死亡率を評価した。各々のコミュニティーにおいてアジスロマイシン投与群では有意に死亡率は低下していた。アジスロマイシン投与群では1000人年あたり14.5件に対してプラセボ群では16.5件であった。特にニジェールでは死亡率の差が顕著であった。1-5カ月の小児は他の年代の小児に比べてアジ

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.16 (May 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 下痢性疾患が世界に与えるインパクト The Global Burden of Diseases, Injuries, and Risk Factors Study 2015 (GBD 2015) という研究グループが25年における世界全体の下痢の症例、死亡数、また原因疾患について解析を行った。2015年において、下痢は全ての年代において最も多い死亡原因であると推測した。さらに小児に対するインパクトが多いため、DALYsに与える影響も最も多い。下痢性疾患は5歳以下の小児の一般的な死亡原因である。2005年と2015年を比較すると下痢性疾患による死亡数は20.8%減少している。下痢の死亡原因で最も多いのはロタウイルスで、赤痢、サルモネラが続く。5歳未満の小児において下痢性疾患

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.15 (Apr 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 アラスカのホームレスの間にアウトブレイクした侵襲性の高いA群レンサ球菌 2016年7月から2017年4月にアラスカのアンカレッジで42名のA群レンサ球菌のアウトブレイクを経験した。そのうち35名がホームレスであった。流行した型はemm26.3で他の株と比べ、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎との関係が深いとされた。 アンカレッジの6施設において、咽頭培養、皮膚培養を施行し、391名のホームレスにアジスロマイシン1gの投与を行った。投与前、投与後6カ月を比較すると培養陽性例は4%が1%に減少し、発生率も1.5例/1000人から0.2例/1000人に減少した。 写真出典:Wikimedia Commons Clin Infect Dis. 2018 Mar 19;6

Mar 31 2018 (Mar 2018)
皆 様 マヒドン大学熱帯医学研修の際にご要望が多かったタイ地域医療保健研修を 開催いたします。 ※タイ地域医療保健研修の募集要項は、下記URLよりご確認ください。 http://npo-gms.org/program/form.html Thasongyang病院の協力の元、2018年12月3日からの12日間、タイミャンマー 国境沿いのThasongyang病院で、医師2名を対象に研修を行います。 Thasongyangは自然にあふれた素晴らしい場所です。山や川は美しく、朝は 雲海を楽しむことができます。病院のスタッフは皆Hospitalityにあふれ、 特にTawatchai院長は国際的な活動、受け入れも積極的に行っており、素晴 らしい方です。 日本を離れ実際の医療を見ることは学びがとても多く、今回研修プログラム を組むことができること、大変うれしく思っています。 2週間のプログラムで最初の1週間は私も一緒に参加する予定です。 熱帯医学、タイの地域についてある程度知識があった方が望ましく、マヒドン 大学熱帯医学研修の参加者の方でご希望がありましたら、積極的に受け入れ をしたいと

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.14 (Apr 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 1/5量に減らした黄熱ワクチンの予防接種は有効 2015年以降のアフリカにおける黄熱のアウトブレイクの結果、黄熱ワクチンは品薄となっている。2016年にコンゴの首都、キンシャサで行われた760万人を対象とした黄熱ワクチンのキャンペーンでは、ワクチンが品薄であったため、WHOのガイダンスの元で妊婦を除く大人と2歳以上の小児を対象に1/5量でのワクチン接種を行った。接種者の前後でワクチンの抗体価を調査した。716名の調査ではワクチン接種後28日~35日後には705名(98%)名に抗体価が陽性となった。その中でワクチン接種前には抗体価陰性だった493名のうち482名(98%)が抗体価陽性となった。 写真出典:Centers for Disease Control and

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.13 (Mar 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 黄熱ワクチン未接種のヨーロッパ旅行者がブラジルで黄熱病に罹患 黄熱ワクチン未接種のヨーロッパの旅行者(オランダ、フランス、ルーマニア、スイス、ドイツ)のうち10名がブラジルで黄熱に罹患、そのうち4名が死亡した。罹患者の多くはリオデジャネイロ近郊の森林が多い島(IIha Grande)に1~4週間滞在していた。 黄熱病は蚊が媒介するフラビウイルス感染で、南アメリカの一部の地域、サブサハラアフリカで流行している。黄熱病はしばしば無症状、もしくは軽い症状で済むことがあるが、罹患者のうち15%は重症化し、そのうち20%~60%は死亡する。2016年から現在まで都市部を含めたブラジルのいくつかの地域でヒトおよび霊長類において黄熱のアウトブレイクが続いている。 写真出典:Wi

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.12 (Mar 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 コリスチン耐性に関わるプラスミド上の耐性遺伝子mcr-1を有する腸内細菌の増加 コリスチンは多剤耐性緑膿菌やアシネトバクターの治療薬として、切り札的に使用されるペプチド系抗菌薬である。一方で牛、豚の腸炎の医薬品として気軽に使用されてきた経緯がある。2015年に中国にて、伝達性のあるプラスミド上でのコリスチンの耐性遺伝子(mcr-1)をもつ大腸菌での検出が報告された。更に今回CIDの報告では、第三代セフェム系抗菌薬に耐性かつmcr-1を有する大腸菌を保菌するヒトの割合が中国で急激に増加していることが明らかになった。(January 2014; 0% [April 2011] to 15% [March 2016]) 今後の世界各国の腸内細菌の抗菌薬耐性状況については注意深く

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.11 (Feb 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 エジプトのメンフィス発レジオネラ症のアウトブレイク 2017年6月にエジプト、メンフィスのホテルに宿泊した英国人と米国人がレジオネラ症を発症した。 水回りの環境調査ではメンフィスのホテルのプール、バスタブやプールのフィルターから低い塩素濃度及びレジオネラ陽性のサンプルが検出されている。その後の調査では同ホテルの宿泊客のうち92人(米国、英国、カナダ、オーストリア)がレジオネラ感染症に罹患していたと推測された。そのうち16人は入院加療を受けており、1人が亡くなっている。 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2018 Jan 19; 67:77. ##他国でおきた渡航者の感染症アウトブレイクに対しては渡航医学、国の感染対策機

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.10 (Feb 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 アメリカでのキャンピロバクター感染症の現状 出典:ウィキメディア・コモンズ キャンピロバクター腸炎はアメリカで最も頻度の高い食中毒の原因菌である。年間約130万人が罹患、約13000人が入院、119人が死亡している。キャンピロバクター腸炎のアメリカ国内での罹患状況についてデータベースから分析した研究が発表された。年齢別では0-4歳の小児の罹患率が高かった。場所の特徴としては、西部で頻度が多く、また田舎での罹患率が高かった。特にハワイ州での罹患率は高かった。白人に比べて黒人の感染率は低く、特に小児においてヒスパニック系住民の罹患率が高かった。海外旅行で感染した場合抗菌薬の耐性が高い特徴を認めた(シプロフロキサシン 旅行者60.2~67.5% 国内13.

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.9 (Jan 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 抗寄生虫薬による消化管蠕虫の根絶の実現性は? World Health Assembly(WHA)の呼びかけで小児を対象として、2001年から消化管蠕虫(特にSoil-transmitted helminthesとSchistosomiasis)に対して抗寄生虫薬、Albendazole, Mebendazoleを1回使用し、駆虫する取り組みを続けている。WHOの報告によると世界中の小児のうち59%が駆虫薬の対象となる。AlbendazoleとMebendazoleは Ascaris(回虫)に対しては効果的だが、Hookworm (鉤虫), Trichuris(鞭虫)に対しては効果が弱い。 代替薬としてTribendimidineやIvermectinを含んだ併

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.8 (Jan 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 洪水の後はレプトスピラ症に注意 2016年の8月ルイジアナの洪水の後、2例のレプトスピラ症の確定例が報告された(IgM陽性)。レプトスピラ症は人畜共通感染症で動物の尿に接触するか、尿で汚染された土壌や水で感染する。90%の患者は非特異的な発熱、嘔気、頭痛を訴えるが、結膜充血、ふくらはぎを中心とした筋肉痛、腰痛を訴える。10%が黄疸、腎不全、肺胞出血等重症となる(ワイル病)。洪水の後にレプトスピラが流行することは広く知られており、2009年のフィリピンの台風後には471名が入院、10%が死亡している。画像出典:国立感染症研究所 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2017 Oct 27; 66:1158. Emerg Infect Di

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.7 (Jan 2018)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 謹んで新年のお悦びを申し上げます! 旧年中は弊法人の活動にご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。本年も一層の活動の充実を目指し、誠心誠意努力して参りますので、変わらぬご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。 妊婦の尿路感染症は細菌感染でないことが多い(ウガンダ) 検査がしっかりとできない場所では症状のみで抗菌薬を処方することが多く、多剤耐性菌の増加につながっている。ウガンダでの2562例を対象にした研究では、妊婦で尿路感染症状を訴える症例のうち培養で尿路感染を確定したのは4%のみで、96%では不必要に抗菌薬が処方されていた。またESBL、多剤耐性菌の割合も多く、容易に手に入る抗菌薬では十分に治療ができない状況であった。 #日本でも症状のみで検査もほとんどせず尿路感染に対

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.6 (Dec 2017)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 アジスロマイシン高度体制を示す淋病感染症の流行(ハワイ) 淋菌感染症は性感染症の原因菌であるが、抗菌薬の感受性の低下は治療を困難にしている。以前使用されていたペニシリン、テトラサイクリンは世界的に耐性となっている。CDCのガイドラインでは淋菌に対してセフトリアキソン250mg筋注+アジスロマイシン1g or ドキシサイクリンが推奨されている。今回ハワイでの淋菌の抗菌薬感受性の調査では、7症例中全てからアジスロマイシン高度耐性株が検出された。セフトリアキソンの感受性も世界的に低下しており、淋菌の治療はますます難しくなっていくと考えられる。 Clin Infect Dis. 2017 May 26. MMWR Surveill Summ. 2016 J

【GMS】NEWS & TOPICS Vol.5 (Dec 2017)
世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします! このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 ジカウィルス感染症は妊娠周数に関わらず、胎児の中枢神経障害を起こす(ブラジル) ジカウイルス感染症による胎児奇形、中枢神経障害の機序はまだ明らかになっていない。ブラジルにおいてジカウイルスに感染した妊婦から生まれた117例の新生児の検討では、42例が明らかな中枢神経の臨床症状もしくは画像の異常を認めた。妊娠週数に関わらず(III期は少ない)胎児の中枢神経障害が発生していた。(I期55% II期52% III期29%) N Engl J Med. 2016 Dec 15;375(24):2321-2334. ジカウィルス感染時の重症度、ウィルス量は胎児への影響と関連しない(ブラジル) ブラジルでの135例のジカウイルス




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